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フラウンホーファーIAP、InPベースの量子ドットをテスト

October, 8, 2015, Potsdam--過去数年にわたりフラウンホーファーIAPの研究チームは、広範な業界分野の顧客向けに量子ドットを開発してきた。
 化学合成を利用してナノ粒子を製造し、それを個々のアプリケーションに向けてカスタマイズしている。これは、最初は青色を発光する非常に小さな粒子。サイズが約2nmを超えると、色は緑に変わる。粒子の最大は、7nmで、これは赤いスペクトル範囲の光を発する。現在、フラウンホーファー応用ポリマ研究所IAPのDr. Armin Wedelの研究チームは、ドイツの企業、NDF Special Light Products B.V.のためにディスプレイバックライト用の量子ドットを開発している。この量子ドットは、ディスプレイの演色や色の臨場感を改善する。ここでは、結晶は、異なる発光色向けに製造され、プラスチックにはめ込まれる。これらのプラスチックは、フィルムに加工され、変換フィルムとしてティスプレイに組み込まれる。
 この作業で、研究チームは新たな課題に直面している。欧州委員会(EU Commission)は、環境に有害であるという理由で2017年までに消費財でカドミウム禁止を検討している。しかし、カドミウムは結晶製造に理想的な材料であるとも考えられる。カドミウムベースの量子ドットは、20~25nmの鋭い狭帯域スペクトルを達成できる。世界中のディスプレイメーカーは現在、同様の特性を持つ適切な代替材料を探している。このバックドロップを背景にしてフラウンホーファーIAPは、有望な道に目を向けている。Wedel氏は、「われわれはNDFスペシャルライトプロダクツとともにInPベースの量子ドットをテストしている」と言う。研究チームはすでに40nmの鋭いスペクトルを達成できている。「これは初の優れた成果と考えているが、さらなる改善に取り組んでいる」と同氏は言う。
 量子ドットの潜在市場は、医療や航空機用ディスプレイなど、膨大である。さらに、量子ドットは太陽電池の効率を改善することもできる、あるいは生物分析科学にも使える。