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将来の結腸内視鏡検査、微動焦点により不快感低減

August, 18, 2015, Singapore--シンガポール国立大学の研究チームは、スリムなパッケージで焦点調整機能を持つ内視鏡プローブを開発した。
 レンズシステムは、2つの透明なポリマプレートを持ち、それぞれ1つの平坦面と自由曲面を持つ。自由曲面は互いに逆になっている。透明板が向き合った自由曲面と完全に整列すると、焦点合わせ能力を持たない1つのユニットとして動作する。一方による波の位相シフトは他方によってキャンセルされる。しかし、両者が横方向にわずかにずれているとき、従来のレンズと同様に光を屈折させる。2つの圧電ベンダがレンズ配置のこのような微小シフトを駆動し、変位度を変えることによって内視鏡の焦点合わせ力をコントロールする。次に画像が、技術者がモニタする外部カメラに送られる。
 出来上がったデバイスは、既存の高倍率内視鏡と比べて遙かにコンパクトである。
 デバイスは、まだ初期段階であり、臨床状況ではテストしていない。次のステップは、多数のチューナブルレンズをシステムに組込み、焦点の調整にとどまらず完全な光学ズーミング機能を実現することにある。
 「成功すれば、オートフォーカス機能を持つ小型光学ズーム内視鏡によって医師は、内視鏡プローブを動かすことなく、広い視野角から鮮明な高解像度クローズアップ画像に簡単に移行できる」とプロジェクトリーダー、Guangya Zhou氏はコメントしている。