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世界最大のカメラ、DOE助成金を獲得

January, 16, 2015, Menlo Park--米国エネルギー省(DOE)SLAC国立加速器研究所の世界最大デジタルカメラ建設計画が大きな節目に達した。大型シノプティックサーベイ望遠鏡(LSST)の3200メガピクセルは、DOEから「クリティカル・デシジョン2」承認を獲得した。
 LSSTディレクタ、Steven Kahn氏は「8月に全米科学財団(NSF)から獲得した建設資金とあわせて、この承認はLSSTの予定通りの完成に必要なサポートが得られることを示している」とコメントしている。
 LSSTの科学的稼働は2022年に開始される予定。チリのパチョン山の頂上から数晩毎に南の空全体のデジタル画像を撮る。これまでに観察された中で最も広範で深く、高速に夜空を撮ることができる。10年で、この天文台は数100億の物体を検出することになる。望遠鏡が地球上の人々の数よりも多くの宇宙の物体を分類するのは初めてのことであり、これまで見たことのない詳細な空の映像を作成することになる。
 LSSTが生み出す高教のデータアーカイブは年に約600万ギガバイト。これは研究者による、銀河の形成の研究、危険な小惑星追跡、爆発する星の観測、ダークマターやダークエナジーの理解促進に役立つ。ダークマターやダークエナジーは宇宙の95%を構成するが、その性質は未知のままである。
 素粒子物理学、天体物理学のSLACディレクタ、David MacFarlane氏は、「米国でも、どこであっても、望遠鏡は、ダークエナジーや他の科学的テーマ研究の長期戦略の重要な部分をなす」とコメントしている。同氏によると、SLACはLSSTカメラの開発と建設成功を最優先にしている。