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地滑りの危険認識を早める新技術を開発

December, 2, 2014, Corvallis--オレゴン州立大学(OSU)とジョージメイソン大学の研究チームは、lidar技術を使って地滑りを景観規模で特定し分類する新しい方法を開発した。
 この新しい非主観的な技術は、50平方マイル程度の範囲の地滑りを約30分で分析し分類することができる。これは、以前の作業では数週間から数ヶ月かかった。また、この技術は、単に個別サイトというよりも広いエリアに共通する危険性も特定できる。
 このシステムは、光を使った検出と測距、つまりライダ(lidar)技術を使用する新しい方法をベースにしており、外見的な植生や他の障害物を剥ぎ取って土地の特性が裸の形態で示されるようにする。
 lidarはすでに強力なツールであるが、OSUが開発したこの新しいシステムは改良して自動化システムとしている。情報は、道路、橋梁、土地利用、建築規制、建設、その他の決定に規定として織り込むこともできる。
 この技術によってコンピュータが過去の地滑りの証拠となりそうな土地の特徴を探す。次に土地の他の特徴、例えば地滑りの底部の表層土の「痕跡」などを探す。一貫した同一基準を用い、先入観のない、科学に基づいて過去の地滑り分類を数分で行うことができる。
 この技術を2014年3月の地滑りで43名の人命を奪ったワシントン、Oso町周辺の地域に適用し、約9分で2200エーカーを超える範囲で有史以前の多数の地滑りの特徴を分析した。
 研究チームによると、この技術を適用して土壌移動をリアルタイムでモニタリングすることも可能である。
(詳細は、oregonstate.edu)