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UCLAのプライバシー保護カメラは、必要なものだけを捉える

September, 22, 2022, Los Angels--UCLAエンジニアが開発したエネルギー効率のよいAIイメージング技術は、写真撮影前に動作する。

過去10年、デジタルカメラは現代社会ではユビキタスになった、スマートフォン、スマートアイウエア、セキュリティ監視システム、自律走行車、顔認識技術に内蔵されている。また、膨大な量の撮影された画像データが増えるにつれて、プライバシー保護の懸念が出てきている。

しかし、瞬間的に、フレームに関係がある対象のみを撮影し、同時に不要、あるいは潜在的にセンシティブな細部を消去する方法があれば、どうだろう。編集、暗号化、他のデジタル的後処理不要ならどうだろう。

eLightに発表された、UCLA Samueli School of Engineeringの研究チームは、正にそれをする人工知能に基づいたスマートカメラについて説明している。

そのデバイスは、複数の透過型、3Dプリントされた表面で構成されており、各々が、光波長のスケール、数万の回折機能で構成されている。チームは、ディープラーニング、トレーニングを利用した。この場合は、そのレイヤーに手書きの“2”だけを認識し、他の数字は効果的に無視するように教え込んだ。

カメラレンズが視界を捉えると、レイヤーは、数字の2に一致する光を通し、高品質画像を生成するが、他の数字、5や9などからの光は回折する、そうしないで、画像の背景でノイズになるランダムな低強度パタンを形成する。

その技術は、まだ初期段階だが、撮影の瞬間にセンシティブな情報を消去する機能は、ハッキングのリスク、元の未編集バージョンの画像、特にクラウドに保存されているものの露見リスクを除去する。

主任研究者、Aydogan Ozcanは、「シャッターを押す前に、カメラレンズが見るもの、捉えるものをコントールすることでプライバシーを保護できるロバストな、省エネ、セキュアなスマートカメラを設計したい」とコメントしている。
(詳細は、https://newsroom.ucla.edu/)