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超短パルスレーザ加工で作製した蛾の目構造を電波望遠鏡に実装

February, 2, 2022, 東京--東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)で大学院生として研究を行ってきた東京大学大学院理学系研究科の高久諒太、Kavli IPMUの松村知岳准教授と米国ミネソタ大学のShaul Hanany教授を中心とする国際研究チームは、東京大学大学院理学系研究科および東京大学物性研究所で開発された超短パルスレーザ加工システムを用いることによって、世界で初めて、電波望遠鏡に実装可能な大面積モスアイ(蛾の目) 反射防止構造を有する赤外線吸収フィルタの開発に成功した。
 研究チームは、開発した赤外線吸収フィルタを米国ウェストバージニア州にある電波望遠鏡のGreen Bank望遠鏡のMUSTANG2レシーバに提供し、搭載された。これにより、熱源となる大気や望遠鏡自体からの赤外線放射を抑えながら、ミリ波帯域の光の信号を高感度で捉えて継続的な観測が可能となった。今回の開発成功は、今後さらに大型の赤外線吸収フィルタが宇宙マイクロ波背景放射(CMB)の偏光観測装置に搭載される第一歩になると期待される。

研究成果は、米国光学会の発行する学術論文誌Optics Expressに2021年11月30日付で掲載された。
(詳細は、http://www.s.u-tokyo.ac.jp)