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Sheffield、ウルトラマイクロディスプレイと可視光通信デバイス開発

January, 6, 2022, Sheffield--次世代スマートフォン、スマートウォッチ、VRヘッドセットの解像度向上、スピードと効率向上を実現するマイクロディスプレイ製造の革命的な新方法をシェフィールド大学(University of Sheffield)の研究チームが開発している。

同大学の電子&電気工学部、Tao Wang教授をリーダーとする大型新プロジェクトでハーバードおよびMITと協力して、研究者は、究極的なマイクロディスプレイと可視光通信デバイスを開発するためにマイクロレーザダイオード(microLDs)を使用している。

マイクロディスプレイは、スマートフォン、スマートウォッチ、AR/VRデバイスに現在使用されている。可視光通信技術は、Wi-Fi、5Gよりも遙かに広帯域で効率がよい可能性があり、RF放射が規制された、あるいは航空機、病院、水中、危険環境などで機能しないところで使うことができる。

これらの技術双方の主要コンポーネントは、III-窒化物可視LEDsであるが、代わりにLDsを使うとデバイスは、より高解像度、高速、高効率になる。

EPSRC(工学・物理科学研究評議会)が助成する190万ポンドプロジェクトで、シェフィールド主導チームは、マイクロスケール光源とトランジスタをシングルチップに集積する革新的新方法を開発している。

Tao Wang教授は、「microティスプレイ需要は著しく増加している。これが、超高解像度、超高効率要求を後押ししている。製造と電気駆動法の複数の基本的課題は、既存技術では対処できないので、破壊的技術を開発する必要がある。いかなる既存のフォトニクスおよびエレクトロニクス製造アプローチとも違い、われわれの研究は、シングルチップにマイクスケールレーザダイオード(µLDs)と高電子移動度トランジスタ(HEMTs)をモノリシック集積する全く異なるアプローチを研究している。ここでは各µLDが、個々のHEMTsにより電気駆動される」と説明している。

グローバルマイクロディスプレイ市場は、2025年までに42億ドルに達すると予想されており、可視光通信市場は、2030までに80億ドルを超える見込である。シェフィールド主導プロジェクトは、すでにMicrosoft、Sony、Plesseyなどの世界的技術企業によりサポートされている。
(詳細は、https://www.sheffield.ac.uk)