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東北大学、222 nm紫外線ランプの植物への悪影響に懸念

November, 30, 2021, 仙台--東北大学大学院生命科学研究科の日出間純准教授の研究グループは、東北大学ナレッジキャスト、コシダカ(株)、オーク製作所との共同研究により、これまで調べられていなかった植物を対象に、222 nm紫外線が生物に与える影響を254 nmの紫外線(通称、殺菌灯)と比較した。
 その結果222 nm紫外線は植物に対し、葉の表面の細胞、特に植物が二酸化炭素を取り込む気孔に直接障害を与え、破壊することで生育に重篤な障害を与えることを明らかにした。この研究は、今後ウイルス不活化等のために広く利用されると期待される222 nm紫外線の植物への影響を初めて明らかにした注目すべき報告。
 研究結果は、Photochemical & Photobiological Sciences誌に掲載された。

研究成果の要点
・紫外線を利用したウイルス不活化技術に注目が集まっており、DNA損傷を誘発し、生物に重篤な障害を引き起こす254 nmの殺菌灯に比べて人体に影響が低い222 nm紫外線の利用が期待されている。

・222 nm紫外線の生物影響に関する研究は、細菌、ウイルス、そしてヒト培養細胞、マウスで行われており、植物への影響に関する知見はほとんどなかった。

・222 nmの紫外線が植物(シロイヌナズナ)の植物の表皮細胞、孔辺細胞(気孔を構成する細胞)を破壊し、重篤な障害を引き起こすことを明らかにした。
(詳細は、http://www.tohoku.ac.jp)