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生体認証データの高秘匿・高可用性な伝送・保管を量子暗号を用いて実現

November, 1, 2019, 東京--情報通信研究機構(NICT)と日本電気株式会社(NEC)は共同で、顔認証システムでの特徴データの伝送と、特徴点などの認証用参照データの保存を、量子暗号と(k,n)閾値秘密分散(秘密分散)を用いて構築し、認証時の高い秘匿性・可用性を持ったシステムを開発し、実証に成功した。
 このシステムは、量子暗号ネットワーク上にカメラ・サーバ及び秘密分散により分散ストレージされた認証用参照データサーバを設置し、不正アクセスや参照データ消失のリスクが極めて低い安全なシステム。
 生体認証は簡単に本人確認でき、パスワードなどの紛失の危険性もない便利な認証技術だが、その情報が盗まれた場合は変更できないという課題もある。この課題を解消するために、認証時のデータ伝送を量子暗号で秘匿化し、認証用参照データを秘密分散で保管・管理することにより、量子コンピュータをもってしても理論上漏えい盗聴が不可能なシステムを開発した。
 NICTとNECは、このシステムをNICTの量子暗号研究開発用ネットワーク上に構築し、様々な競技団体の日本代表選手が所属するナショナルチームのデータサーバ管理のための試験利用を10月から開始した。このサーバには、日本代表選手のスポーツ選手用電子カルテや分析用映像が保存されているため、極めて厳重に管理する必要がある。今後、各スポーツ競技団体のユーザ端末がサーバにアクセスする際のユーザ認証やデータサーバとの通信にも、今回我々が開発した技術を取り入れる予定である。
(詳細は、https://www.nict.go.jp/)