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LLNL、世界最大の光学レンズをSLACに出荷

October, 2, 2019, Livermore--2023年に世界最新の望遠鏡が撮像を始める時、ローレンスリバモア国立研究所(LLN)が設計し、産業パートナーが構築した光学アセンブリを使って写真を撮る。
 チリ北部に建設中の大型シノプティック・サーベイ望遠鏡 (Large Synoptic Survey Telescope: LSST)用カメラの光学アセンブリの重要な特徴は、その3つのレンズにある。その一つ、直径1.57mは、これまで造られた中で世界最大のの高性能光学レンズと考えられている。
 レンズアセンブリは、L-1レンズ、もっと小さな直径1.2m、片方のレンズ(L-2)を含み、過去5年で、コロラド、ボールダのBall Aerospaceと、その下請け、タクソンのArizona Optical Systemsが行った。
 カーボンファイバ構造にいっしょにマウントされた2つのレンズが、タクソンから出荷され、17時間のトラック輸送でSLAC国立加速器研究所に完全なまま到着した。
 SLACは、LSSTの1億6800万ドル、3200MHzピクセルデジタルカメラの全般的な設計と製造、サブコンポーネント組み込み、最終的なアセンブリを実行している。現在90%以上が完成しており、2021年早期までに完了する予定である。
 リバモアの研究者は、LSSTのレンズとミラーの光学設計に大きく貢献した。LSSTが空を調査する方法、大気乱流や重力などの補正法にも貢献している。
 LLNLの職員がカメラの光学アセンブリの調達と納入を指導した。これには、3つのレンズ(第3レンズ、直径72㎝は、1ヶ月以内にSLACに納入される)と、6波長帯をカバーする一連のフィルタが含まれ、すべてが最終のメカニカルマウントに搭載されている。
 リバモアは、設計に焦点を当てており、製造は産業ベンダに委託した。しかしフィルタは研究所でインタフェースに設置された後、カメラへの最終組み込みのためにSLACに出荷される。
 8.4m LSSTは、数夜毎に肉眼で見える南天全体のデジタル画像を撮り、前例のない宇宙の細部を明らかにし、その神秘の一部を解明する手助けをする。10年の期間にLSSTは200億程度の銀河を発見し、空の経時的な「ムービー」を作成する。
 このデータは、研究者がダークマターやダークエナジーの理解を深めるために役立つ。これらは合わせて、宇宙の95%を構成するが、その構成は未知のままである。また、銀河の形成の研究、潜在的に危険な小惑星の追跡、爆発する星の観察もする。
 その望遠鏡のカメラは、小型車程度のサイズで、重量は3トンを超える。その望遠鏡は、ただ一つの画像を表示するために1500のHDTVスクリーンが必要となるような高解像度で全天画像を捉える。
 LSSTのカメラシステムは、LLNL研究者が研究者が設計し、Labの産業パートナーによって作製される3つのレンズと6つのフィルタを含め、2021年早期にチリの望遠鏡サイトにSLACから出荷される。

(詳細は、https://www.llnl.gov)