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ハンドヘルドスキャナで危険物をオンサイト検出

June, 12, 2019, Freiburg--フラウンホーファーIAFは、研究および産業パートナーとともに、EUプロジェクトCHEQUERS内で危険物質用のハンドヘルドスキャナを開発した。そのセンサは、爆発物、毒物や他の危険物をリアルタイム検出し、犯罪の現場、事故やテロリスト攻撃後、緊急事態要員を助ける。

警官隊は、家宅捜査中、疑わしい部屋に直面する。薬剤、爆発物の研究室、あるいは単なる模造の場合もある。即座に反応するために、捜査員はどんな化学物質に直面しているかを知る必要がある。通常、分析は時間がかかる。サンプルを採り、それを外部のラボに運ぶ必要があるからだ。ハンドヘルド、アイセーフスキャナで、多様な化学物質を迅速かつ1メートルまで離れて遠隔同定できる安全なスキャナは、これまでのところ、存在しない。

EUプロジェクトCHEQUERS内で、フラウンホーファー応用固体物理学研究所IAFとパートナーは、爆発物や危険物を遠隔検出できる、ハンドヘルドスキャナを共同開発した。
 プロジェクトマネージャ、フラウンホーファーIAF研究者、Dr. Stefan Hugger氏は、「われわれの危険物質スキャナは、広いスペクトル範囲を瞬時にカバーし、正確な結果を出す。非熟練隊員でも使うことができる。事件現場、テロリストアタック後には、これは非常に役立つ。また、産業プラントでの事故後、化学物質が無制限に広がるので、ここでも極めて有用である。レスキュー隊は、即座に脅威に対処できる」と説明している。