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NICT、世界で初めて光時計が直近の協定世界時の一秒の長さを校正

February, 14, 2019, 東京--NICT電磁波研究所 時空標準研究室は、ストロンチウム光格子時計を用いて、光時計として世界で初めて直近の協定世界時(UTC)の歩度校正に寄与した。
 各国の計量標準研究所は、保有する一次及び二次周波数標準によって直近のUTCが刻む一秒の長さ(歩度)の評価を行い、これを国際度量衡局(BIPM)に報告することで、UTCの生成に貢献する役割がある。この評価が実際の校正に採用されるには、まず、国際度量衡委員会 時間周波数諮問委員会(CCTF)の国際作業部会によって、その能力が認定される必要があり、NICTの光格子時計は、パリ天文台に続き、光時計として二例目となる二次周波数標準の認定を2018年11月末に取得した。
 その取得直後の同年12月、パリ天文台と同時に、初めて光時計によって直近のUTCの歩度を評価し、その結果が従来のマイクロ波周波数標準による評価結果と共に、BIPMによって計算される歩度の校正値決定に採用された。

今後の展望についてNICTは、次のように説明している。
 世界に先駆けて行ったこの成果が契機となり、UTCの歩度校正に世界中の多くの光時計が参加するようになれば、国際的な標準時の精度が向上する。一方で、光格子時計は複雑な装置であるため、精度を維持して長期連続運用することは、まだ難しい段階であるが、近い将来、定常的にUTCを評価し、これを高精度化できるように、NICTは、光格子時計がいつでも確実に再現性良く運用できるよう、システムの構成要素一つ一つを更に改良していく。

(詳細は、https://www.nict.go.jp/)