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Optalysys、ディープラーニングを光の速度で処理する技術をデモ

April, 9, 2018, Yorkshire--オプタリシス(Optalysys Ltd)は、同社の光処理技術(Optical processing Technology)を使って世界初の脳回神経ネットワーク実装を成功させた。同社は、AI/ディープラーニング(深層学習)に光の速度の光コプロセッサを商用化している技術系企業。
 脳回神経ネットワーク(CNN)は、マシンラーニング(機械学習)画像認識や解析の急拡大している分野であり、自律走行車、天気予報、医療画像解析などの重要アプリケーションで使われている。これらのモデルは、処理すべき多くの重畳「層」があるため、特に複雑なモデルでは、極めて計算集約的である。
 CNNの利用は、主にグラフィックプロセッサの進歩により近年、著しく前進した。しかし、これらが従来のプロセッサに対して大きな優位性を与えるとしても、ムーアの法則の崩壊、また高エネルギーコストにより制約を受ける。エネルギーコストは、最先端スーパーコンピュータでは数百万ドルに達するからである。
 Optalysysの光処理技術の主要な優位性は、基本的に異なるアプローチを用いることよるものである。ここでは、処理媒体としてシリコンではなくエネルギー効率のよいレーザ光を利用する。これにより、従来のコンピューティングに対して、わずかなエネルギー消費で数桁の速度改善が得られる。
 「これは、AI領域では大きな飛躍であり、当社のEnabling Technologyの世界的な潜在力を明確に示している」とOptalysys創始者/CEO、Dr. Nick Newはコメントしている。     
 「Optalysysは、光処理を非常に複雑で計算要求が厳しいCNNに初めて適用し、最初の精度は70%だった。当社独自のスケーラブルな高効率光アプローチにより、まったく新しいレベルの能力を提供するモデルを開発しており、これはクラウドベースだけでなく、モバイルシステムにもCNNの途方もない潜在力を開くことになる」。
 デモンストレーション成功は、CNNを処理するOptalysys光処理技術を実証した。ここでは、ポピュラーなMNIST手書き数字ののデータセットを使用しており、これは6万の訓練文字と1万のテスト文字を含んでいる。
(詳細は、www.optalysys.com)