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NASA、光を使った宇宙通信技術を開発

October, 26, 2017, Washington--他に類を見ない小惑星を探求する目的の宇宙探査機は、電波の代わりにレーザを使う新しい通信ハードウエアのテストも行う。
 NASAのPsycheミッションに搭載された宇宙光通信(DSOC)パッケージはフォトン(可視光の基本粒子)を使って一定の時間により多くのデータを伝送する。DSOCの目標は、宇宙探査機の通信性能と効率を従来の10~100倍に高めること、質量、体積、パワー、スペクトルでミッションの負担増とならないことである。
 レーザ通信によって得られる利点を利用すると、宇宙計画、NASAの宇宙技術ミッション委員会(STMD)の主目的に革命を起こすと期待されている。
 DSOCプロジェクトは、重要技術を開発しており、これらは宇宙で価値があるFlight Laser Tranceiver(FLT)に組み込まれる。このハイテク技術は、この通信モードを技術成熟度レベル(TRL) 6に進める。TRL 6レベルに達することは、フル機能、つまり代表レベルの技術を持つことに等しい。
 変革的な技術デモンストレーションとして、DSOCは正しく変革技術そのものである。NASAのSTMDのゲームチェンジング開発プログラムは、DSOCの技術開発フェーズから資金を得ている。飛行デモンストレーションは、STMD、技術デモンストレーションミッション(TDM)プログラムおよびNASA/HEOMD/宇宙通信とナビゲーション(SCaN)の共同資金で行われる。
 レーザパッケージへの取り組みは、NASAのジェト推進研究所(JPL)で行われている。
 DSOCアーキテクチャは、見通し線安定性は地球からのレーザビーコン伝送に基づいており、これによりダウンリンクのレーザビームの照準が可能になる。Psyche宇宙探査機搭載のレーザは、光ファイバを使うMOPAをベースにしている。
 DSOCへのレーザビーコンは、JPLのTable Mountain Facilityから伝送される。DSOCの宇宙からのデータビームは、サンディエゴ近く、Palomar Mountain Observatoryの大口径地上望遠鏡で受信される。
 打ち上げ後、DSOCは60日程度動作し、Psyche宇宙探査機のチェックを行う。レーザ装置のテストランは、外向きプローブで0.1~2.5天文単位(AU)の距離で行われる。1 AUは、約1億5000万km、地球と太陽との距離である。
(詳細は、www.jpl.nasa.gov)