コヒレント特設ページはこちら

Science/Research 詳細

NokiaとFacebook、大西洋テストで海底スペクトル効率記録達成

April, 6, 2017, Espoo--NokiaとFacebookは提携して、5500km大西洋海底リンクで新しいDSPプロセス技術のフィールドトライアルを行った。

要点
・NokiaとFacebookは、ニューヨークとアイルランド間5500km海底ケーブルで多重海底フィールドトライアルを成功させた。
・Nokia BellLabsの新しい確率的コンステレーション整形(PCS)技術は、整形された64QAMを使用。これによって、記録的なスペクトル効率7.46b/s/Hzを達成し、同システムの既定容量を約2.5倍にした。
・テストは、11000kmラウンドトリップ海底伝送を含む。これには、整形された64QAMを用い、記録的な5.68b/s/Hzを達成した。200Gb/sと250Gb/s波長および16QAM変調を、リアルタイムコヒレントDSPを用いて大西洋海底ルートで初めて実証した。

 PCSは、Nokia BellLabsの積極的研究の1分野であり、整形されたQAMフォーマットを使う新技術。これにより、容量を柔軟に調整して所与のファイバリンクの物理的な限界に近づけることができる。敷設済み海底リンクで、Facebookが考え、計画した、この種のもので初めての実験で、64QAMベースのPCSはデジタル非線形補償と狭線幅レーザを組み合わせ、記録的なスペクトル効率7.46b/s/Hzを達成した。これは、将来的にこのケーブルを32 Tb/sにアップグレードできることを示している。
 商用Nokia Photonic Service Engine 2(PSE-2)に基づいた伝送テストは、200Gb/sで動作する8QAM波長および、大西洋横断では初の250Gb/s動作の16QAM波長伝送成功を確認した。200G 8-QAM波長は、スペクトル効率4b/s/Hzをサポートした。同時に、信頼度の高い商用動作をサポートする十分な性能マージンを示した。

このトライアルの成果は、OFC2017のポストデッドラインペーパーで発表された。