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NOAAのGOES-16 Lightning Mapperから届いた映像

March, 16, 2017, Washington--アメリカ海洋大気庁(NOAA)のGOES-16サテライト搭載新測定器からの最初の映像で国立気象局(National Weather Service)予報官は稲妻についてのより詳細な情報を得て、危険な天候について警告を発することができるようになる。
 静止軌道の最初の雷検出装置、GLM(Geostationary Lightning Mapper)は、これまで予報官が得られなかったデータを送信する。マッパーは、西半球の稲妻閃光を絶えず探しているので、予報官は、嵐が形成され、強まり、危険になるのは何時かが分かる。稲妻の急速な発展は、嵐が急激に強まり、悪天候となる兆候である。
 大雨の中で、GLMデータは、雷がいつ止むか、あるいは強力になるかどうかを示すことになる。レーダーや他の衛星データと統合すると、GLMデータは予報官が悪天を予想し、洪水や鉄砲水警報を出す際に役立つ。乾燥地域、特に米国西側では、計測装置からの情報は、稲妻による山火事が起こりがちな地域を特定するために予報官、最終的には消防士にとって役立つ。
 陸上のレーダーから遠く離れすぎており、人工衛星からも簡単には見ることができない海洋の雷や悪天候を正確に追跡することは、航空機や船舶の安全航行をサポートすることになる。
 新しいマッパーは、雲間の稲妻も検出できる。これは、命にかかわる危険性がある雲から地上への落雷までに5~10分程度、雲間に発生していることが多い。つまり、屋外活動している人々に予報官は脅威となるまでの、より正確な時間を警告することができる。
(詳細は、www.noaa.gov)