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ITU-T、光伝送ネットワークを100G超に

March, 8, 2016, Geneva--ITU-Tメンバーは、光トランスポートネットワーク(OTN)の基礎をなす主要ITU-T標準の変更について第一段階の合意に達した。これは、100Gb/sを超えるレートで光トランスポートを可能にするための3年にわたるプロセスの当座の結論を示している。
 第5版勧告ITU-T G.709/Y.1331「光トランスポートネットワークのインタフェース」は、改定プロセス終了となる。これは、トランスポート、アクセスおよびホーム向けに、ネットワーク、技術およびインフラストラクチャを担当するITUの標準化グループ、ITU-Tスタディグループ15が取り組んでいた。
 改定ITU-T G.709/Y.1331の合意は、次世代の光トランスポートの基本的な要素ができたことを示している。これは、とどまることのないビデオとデータトラフィックをサポートするためにメトロや長距離トランスポートネットワークにおける増加する業界の容量需要に応えるものである。
 改定ITU-T G.709/Y.1331は、100Gを超えるライン側とクライアント側インタフェースでの使用に向けて設計された、新しい柔軟なn×100Gフレームフォーマット(OTUCn)によってOTNを拡張する。
 OTUCnフォーマットはライン側では最大25.6Tb/sまでのインタフェースで使用でき、システムベンダは今後15~20年で各自のペースで、より高いレートのOTUCnラインサイドインタフェースを開発することができる。開発は市場の需要や使える技術に合わせて行い、標準化の進捗とは独立している。
 OTUCnクライアントサイドインタフェースは、新しい柔軟なn×100G FlexOフレームフォーマットとFECを利用できるクライアント光モジュールと組み合わせて使用する。最初のn×100G FlexO標準、ITU-T G.709.1は2016年末までには承認される見込み。将来のn×200Gおよびn×400G FlexO標準は、次世代の200Gまたは400Gクライアント光モジュールが利用できるようになったときに利用可能になる。
 改定ITU-T G.709/Y.1331は、IEEEで開発中の200Gおよび400G Ethernetに必要なサポートを行う。改定はまた、OTNを拡張して、OIFで開発されたFlexE-アンウエア、FlexE-アウエアサブレートおよびFlexE Clientサービスをサポートする。周波数および時間同期情報を伝送する機能の導入に加えて、パケットトランスポートネットワークに同様の機能を補充する。
 ITU-T G.709/Y.1331によって可能になる最初のOTUCnアプリケーションの大半はラインサイドインタフェース関連となる。最初のOTUCnアプリケーションの例としては以下のものが含まれる。
・インタコネクトする10+Tb/s OTN が、200G、300G、400G、500GなどのOTUCnラインポートを介して殺すコネクトする。
・200Gおよび400Gトランスポンダのインタコネクト、これはIEEE802.3bsプロジェクトで開発中の新しい200GEおよび400GEサービス、同様にOIFのFlexE実装合意(IA)プロジェクトで開発された新しいサブレートn×100G FlexE_Awareサービスをサポートする。
・200G、300G、400G、500Gなどトンネルによるn×100GEマクスポンダのインタコネクト