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UCL、FTTHを拡張する新しいハードウエア開発

February, 22, 2016, London--UCL(University College London)の研究チームが設計・テストした新しいハードウエアを導入することで住宅への高速ファイバ接続導入コストが飛躍的に低下する。
 UCLの電子・電気工学主席研究者、Dr. Sezer Erkilincは、「われわれは簡素化された光レシーバを設計した。これは安価な量産が可能であり、また、光信号品質も維持できる。今日、住宅に接続する銅線ケーブルの平均的なデータ伝送レートは300Mbps程度であり、データ需要についていくにはいずれボトルネックになる。2025年にはデータ需要は5~10Gbpsになると見られているからだ。われわれの技術は10Gbpsまでのスピードをサポートする」と説明している。
 新しい光レシーバは、一般にコアネットワークで使用されている従来の光レシーバの利点の多くを維持しているが、さらに小型化されており、コンポーネント数は75~80%少ないので、製造およびメンテナンスコストが削減できる。
 論文の共著者、Dr Seb Savoryは、「われわれのレシーバは、極めて簡素化されており、従来のコヒレント光レシーバで使用されるディテクタの1/4しか必要としない。まず、ワイヤレス通信でよく使用されるコーディング技術を使って、レシーバが入力信号の偏波の影響を受けにくくしている。2番目に、送信レーザから受信レーザを意図的にオフセットし、同じ一本のファイバを上りと下りの両方で使用できるようにしている。これがもう1つの利点になる」と説明している。
 研究チームは現在レシーバレーザの安定性を研究しており、これはシステムの商用プロトタイプ構築のための重要な一歩となる。
 「レーザの安定性を定量化すると、フィールドトライアルを通じてレシーバデザインを商用化する地固めができる」とDr Erkilincは語っている。