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Airbus、レーザベース対気速度センサの飛行試験成功

December, 25, 2014, Herndon--エアバスグループ(Airbus Group)は、ファイバオプティック、アイセーフ、レーザベースセンサシステムの飛行試験に成功した。同システムは、低速、負の対気速度でも3軸で正確な対気速度情報を提供する。
 このセンサシステムは、バージニアのオプティカルエアデータシステムズ(OADS)が開発し、一連のテスト用にAirbus Dauphin 6542ヘリコプタに搭載された。テストは、フランスのエアバスグループ、エアバスヘリコプタ部門が行った。これらのテストが完了したことで、認定に向けてエアバスグループとOADSとの共同作業が始まる。究極の目標は回転翼航空機に搭載して商用化することにある。
 OADSシステムは、全フライトエンベロープで、対気を-20ノットまで2ノットを超える精度で計測する。標準的なピトー管は30ノット以下の対気では機能しない。OADSシステムは、航空機から50~60m離れた対気を計測する。この点は、回転翼用途で特に重要である、対流計測が洗流効果の影響を受ける可能性があるからだ。
 さらに、OADSシステムは着氷の影響を受けない。着氷は危険な状況であり、氷がピトー管のセンサ開口部にできると、正確な対気計測ができなくなる。
 航空機周囲の対気を計測すること以外に、OADS技術は航空機から数千フィート上と下の風と乱気流を計測でき、パイロットに最適の飛行高度を選択させ、結果的に燃料の節約、スムースな乗り心地を提供することになる。