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JAIラインスキャンカメラ、RGB+SWIR光の同時、分離イメージング

December, 16, 2022, Denmark--JAIは、新しい産業用プリズムベースラインスキャンカメラを発表した。新しいカメラモデル(SW-4010Q-MCL)の特徴は4-センサラインスキャン技術。これは、3つの個別CMOSセンサ+第4センサでRGB画像データの同時収集ができる。第4センサは、InGaAs技術ベースのセンサを使い、短波赤外(SWIR)スペクトルから画像データを収集する。

新しいSW-4010Q-MCLモデルは、。JAIの既存Sweep+ Series of 3-CMOS R-G-B および 4-CMOS R-G-B-NIRラインスキャンカメラに加わる、これによりマルチスペクトルイメージングがSWIR電磁波長帯に拡大する。
 JAIの4-CMOS R-G-B-NIRカメラのように、赤外チャネルは、可視光域では観察できない「隠された」画像データを明らかにする。

とは言え、SWIR光は、NIR光(物体との相互作用で)よりも光吸収、透過、反射関連で異なる物理的挙動であるので、物体の表面下からの画像データ収集の新たな機会となり、検査される製品の隠された、望ましくない欠陥を明らかにできる。

Sweep+ 4-センサの利点
要求される品質レベルを確保するために、可視光とSWIR光CADソフトウエアを使用するイメージング要求があるマシンビジョンシステムでは、SW-4010Q-MCLカメラは、単一の検査ルーティーンで可視/SWIR画像を提供する。

同一の個別カメラにCMOSとInGaAs画像センサを統合することにより、3つのCMOSセンサによる可視光データ(400~700nm)を収集する先進的色検査が可能になり、同時に第4 InGaAsセンサにより800nm~1700nm範囲の光波からの画像データを取得する。

結果は、可視とSWIR光の両領域で検査が必要なマシンビジョンシステムのセットアップの複雑さ軽減、ハードウエアコストの低減。したがって、SWIRイメージングは、一連のアプリケーションで非常に優れたマシンビジョン検査効率を提供する。3つのCMOSラインスキャナの各々が、4096 pixels, ピクセルサイズ 7.5 µm x 7.5 µm, センサ幅30.72 mm, 最大スキャンレートはフル解像度で20.6 kHz。比較するとInGaAsラインセンサは、解像度1024ピクセル、25µm平方ピクセル、センサ幅25.6㎜、フル解像度スキャンレート39kHz。

スペシャルXscaleを適用して、2つのセンサタイプの視界(FOV)とスキャンレートを調和
 ビジョン設計者の目的が2つのセンサタイプで同じFOVなら、カメラはJAIの特別バージョン、ピクセルリスケーリング機能(Xscale)が特徴となる。これは、手動または自動でR-G-Bセンサの「仮想」ピクセルサイズを調整する。手動または自動ROI調整と組み合わせて用いると、2つの異なるセンサタイプを同じセンサ幅、スキャンレートにできる。

マシンビジョンシステムを改善する有用な機能
SW-4010Q-MCLは、色変換機能を組み込んでいる。これにより色出力は、必要ならHSIまたはCIE XYZカラーフォーマットで提供。また標準RGBからsRGBまたはAdobe RGB色空間、ユーザ定義カスタムRGB変換マトリクスにも変換できる。その他の機能に含まれるのは、4チャネルの各々の個別利得とシャッタ制御、デュアルストリームデータ出力(RGBとSWIRの分離データストリーム)、トリガーとエンコーダ制御、ノイズ削減フィルタなど。

可視光とSWIR光の両方に対処するスペシャルレンズ
JAIは、可視光とSWIR光の両方を取り扱うように最適化された特殊レンズ(別売)を提供している。カメラは、デュアルMini Camera LinkインタフェースおよびM52レンズマウントを装備している。
(詳細は、https://news.jai.com)