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NASA、3Dプリンティング技術の限界を押し広げる

September, 5, 2014, Huntsville--NASAは、マーシャルスペースフライトセンタで、これまでに設計され、3Dプリンティングで作製された中で最も複雑なロケットエンジンパーツのテストに成功した。
 NASAのエンジニアは、3Dプリンティングの設計的特徴を利用してロケットエンジン燃料噴射装置(インジェクタ)を設計することで技術の限界を押し広げた。インジェクタは、推進剤をエンジンに送り込むための非常に複雑な部品。それらのパーツを作製するために、設計は3Dプリンタのコンピュータに読み込まれた。プリンタは、金属粉末の層を重ね、選択的レーザ溶融として知られる、レーザを使った工程で各パーツを溶融して作製した。
 積層造形工程によりロケットの設計者は、40の噴射素子を持つインジェクタを個別に製造するのではなく、全てを単一のコンポーネントとしてプリントして作製することができる。その部品は、小型ロケットエンジンに推進力を与えるインジェクタと同じサイズであり、設計的にはRS-25のような大型エンジンのインジェクタと同じ。RS-25エンジンは、NASAのSpace Launch System(SLS)で、人間を地球軌道外、火星に運ぶために開発中の重量物打ち上げ、探査クラスロケット。
 従来の製造法を使うと、163の個別部品を作製して、それらを組み立てることになる。しかし3Dプリンティング技術では、わずか2つの部品が必要になるだけで、時間と費用の節約になり、エンジニアはロケットエンジンのパフォーマンスを高める部品を作り、失敗が減ることになる。