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ams OSRAMが、3Dジェスチャー認識用VCSELポートフォリオ拡大

November, 1, 2021, Amsterdam--ams OSRAM(SIX:AMS)は、4つの新しいVCSELモジュールで3Dセンシングのポートフォリオを拡充する。
 3Dセンシング技術を利用したアプリケーションは、ロボットが衝突回避のために周囲の環境を検知することから、顔認識によるスマートフォンのロック解除まで、増加し続けている。しかし、3Dセンシングは、拡張現実(AR)/仮想現実(VR)グラスにおいても重要な役割を果たしている。ams OSRAMのBidos P2433 Qをはじめとするコンポーネントを使用することで、さまざまなジェスチャーを確実にキャプチャし、ユーザーとAR/VRグラス間のインタラクションを新たなレベルに引き上げることができる。また、小型パッケージがお客様の設計自由度を高める。

AR/VR、その他3Dワールドフェーシングアプリケーションでは、最高のユーザーエクスペリエンスと小型・軽量化の両立が求められている。3Dセンシング市場において、VCSELは、その優れたビーム品質、コスト効率、シンプルな設計により、大きな影響力がある。ams OSRAMのプロダクトマネージャー、Simon Gubserは、「Bidosファミリーの拡充により、所定の出力レベルと照射領域において、3Dアプリケーション向けの市場で最小のVCSELパッケージの1つを提供する」と、語っている。「また、適したエミッタとフォトダイオードを1つのコンパクトなモジュールに集積化することで、ユーザの設置に伴う労力を大幅に軽減している」。

Bidos P2433 Qは、2つの異なる照射領域と2つの出力レベルを含む4つの異なるバージョンで提供される。VCSELベースモジュールのサイズは3.3mm x 2.4mm、シーンを均一に照明する必要があるToF(Time-of-Flight)計測を用いた3Dセンシングアプリケーションに適している。940nmの波長により、モジュールはすべて人間の目にフリッカとして認識される赤色光の影響も受けない

6.5Wの高出力モジュール2つは、デュアルジャンクションVCSELを採用しており、最大45%の高効率を実現している。さらに、目の安全のための特別な保護機構として、フォトダイオードモニタリングシステムがモジュールに組み込まれている。光学系の損傷などにより、光の入射状態の変化をフォトダイオードが検知すると、VCSELへの電流供給が遮断される。

4つの新モジュールは、3Dジェスチャ認識以外にも、産業用ロボットの障害物回避やバーチャルフェンス、スマートドアロック、POS端末の3D顔認証システムなどへの応用が可能。