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NILT、メタレンズオプティクスでブレイクスルー

October, 21, 2021, Copenhagen--NIL Technology (NILT)は、メタレンズオプティクスにおけるブレイクスルーパフォーマンスを発表した。NILTは、94%の絶対効率を備えたマルチメタ光学素子(MOE)レンズを設計、作製、特性評価した。

画期的な結果94%絶対効率は、940nm NIRレンズで実証されている。その結果は、商用利用のメタレンズにとって大きなマイルストーンであり、NILTのMOEsが屈折光学と競争できる初のフラットレンズであることを証明している。

高効率によりMOEレンズは、センシングやマシンビジョンアプリケーションに最適となる。ターゲットは、コンシューマエレクトロニクス、産業利用、IoT、医療および自動車市場である。これらの革新的市場は、NILTのMOE光学ソリューションから大きな利益をを得る。そこでは、高効率、優れたパフォーマンス、軽量およびコンパクト設計が要件だからである。

発売準備の破壊的技術
画期的な結果は、MOEsが途方もない可能性を備えていることを示している。MOEsは、簡素化された高い相対照明のToFシステム、視線追求にやドライバーモニタリングに使われる蝶コンパクトなNIRカメラなど多くのアプリケーションを粉砕する。以前には、主要な障害は、製造されたメタレンズの低い効率だった。この障害、今回ついに取り除かれた。

NILTオプティクス部長、Ulrich Quaadeは、この成果について「われわれは、極めて高い絶対効率94%のMOEレンズを大規模に設計、最適化、製造、特性評価した。これは、MOEレンズの高い効率が理論的にだけでなく、屈折レンズでできる事を上回る性能をそなえた、先進的光学機能のために開発できることの証拠である」とコメントしている。

同社CEO/創始者、Theodor Nielsenは、「われわれの成果は、われわれが独自の雪溪能力を持つことを示している。プロトタイピングは、電子ビームリソグラフィ(EBL)で、量産はナノインプリントリソグラフィ(NIL)で行う。これにより当社は、MOEsのプロトタイピングを迅速に行うことができ、誰よりも速く量産に拡張できる」と話している。

NILTのMOEsは、直ぐに供給でき、顧客の仕様に合わせて量産できる。MOEsは複雑な位相機能で設計でき、マルチMOEスタックコンポーネントは、求められる仕様に合わせて設計可能。MOE自体は、ガラス基板上のシリコンで作製されので、強く、堅く、信頼度が高く、熱安定的である。NIRおよびSWIR帶波長にカスタマイズできる。

MOE製造の全プロセス、設計からプロトタイピング、アセンブリおよび量産は、社内で行われる。量産はNILで行われる。これは、半導体プロセスと違い、サイズ、形状、ロケーションなどのメタ原子形状に制約を課さない。このことは、現在の設計技術に基づいて最高パフォーマンスのMOEsを保証し、革新への自由度が大きくする。さらに、NILによりNILTは、資本集約的な装置、可用性が低いDUVリソグラフィ装置に頼ることなく量産できる。
(詳細は、https://www.nilt.com)