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横河計測、光スペクトラムアナライザ「AQ6380」発売

September, 21, 2021, 東京--横河計測株式会社は、光通信波長帯1200nmから1650nmにおいて、光スペクトルを高い波長分解能と広いダイナミックレンジで測定する研究、開発者向け光スペクトラムアナライザ「AQ6380」を開発、8月31日から販売開始した。
 「AQ6380」は、分散分光方式の光スペクトラムアナライザで業界初の波長分解能5pmを実現したベンチトップ型光スペクトラムアナライザ。
 光スペクトラムアナライザは、半導体レーザやファイバレーザなど光デバイスの光波長成分を分解し、波長特性を評価するために使用される測定器。「AQ6380」は、拡大する大容量高速光通信ネットワークの需要拡大のための光デバイス、システムの研究、開発に貢献する。

新製品の特長 
1. 多様なアプリケーションに対応できる分散分光方式
 幅広い波長範囲をカバーでき、かつ、レーザ光から広帯域光までの測定にも応用できる特徴がある分散分光方式を採用しているため、「AQ6380」はレーザ光、広帯域光源、光受動部品など、多様なアプリケーションに使用される光部品や装置の測定に利用できる。
2. 業界最高の高い波長分解能と波長確度
「AQ6380」の測定分解能は、現行製品「AQ6370D」と比較して4倍高い5pm、波長確度は、2倍の±5pmを実現。また、自動自己波長校正機能により、高い波長確度を維持する。今まで観測することが難しかった10GHzで変調された半導体レーザの発光スペクトルも鮮明に観測できる。分散分光方式の光スペクトラムアナライザで業界最高性能。
3. 高いノイズ抑圧比
 「AQ6380」は入力光に起因するノイズを抑圧する性能に優れ、ノイズ抑圧比は80dBを実現。レーザのサイドモード測定などレベル差のある光スペクトルを高速かつ高ダイナミックレンジで測定する。これは分散分光方式の光スペクトラムアナライザで業界最高性能。
4. 高速測定
 連続波の光測定に特化した新しい感度モード「RAPID」を搭載し、代表的な測定条件下において、現行製品である「AQ6370D」の最大20 倍のスピードで光スペクトルを測定する。
5. 操作性の向上
 マルチタッチ対応の大型タッチパネルにより、直感的な操作性がさらに向上した。タブレット端末を操作しているかのような感覚で、測定条件の変更、測定や解析の実行、光スペクトルビューの変更などを行うことができる。また、測定条件設定から解析結果出力までの一連の操作をナビゲートする測定対象固有のテストアプリを提供。ユーザはAQ6380の様々な設定を意識することなく使用できる。
6. 被測定光本来の光スペクトルの測定が可能
 分光器内の空気に含まれる微量な水蒸気を除去して特定の波長の光の吸収を抑制する機能を搭載。被測定光本来の光スペクトルの測定を可能にする。
(詳細は、https://tmi.yokogawa.com/)