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Sense Photonics、LiDAR量産プラットフォームを発表

July, 8, 2021, San Francisco--Sense Photonicsは、世界初のフレキシブル、スケーラブル、ハイパフォーマンス自動車LiDARプラットフォームを発表した。これは、どんな自動車でも、普及しているADASやAVシステム採用を可能にする。同社特許の独自のVCSELレーザエミッタとSPADレシーバ技術で動作するSenseのプラットフォームは、どんな自動車LiDARシステムにも最高PPS (highest points per second)で豊富なデータ点群を供給する。

Senseのカメラのような設計は、シーン全体を照射し、グローバルシャッタアクイジションを利用して視界の全てのデータポイントをワンフレームで同時取得する。これにより自動車や他の物体が、動きの歪やデータギャップなしで画像化される。Sceneプラットフォームは、1000万を超えるPPSを供給し、レガシースキャニングLiDARシステムにある200万PPSと比べて、比類のない3Dビジョンを可能にする。この3Dデータ密度の増加は、ADASやAVアプリケーションには大きな意味がある。他のシステムと比べて3~5倍高速に分類、データに基づいて動作するための情報密度を自動車に提供するからである。

「安全性の視点から、車輌がハイウエイ速度で移動しているとき、モーションブラーと反応時間は、極めて重要な問題である」とSense共同創始者、チーフイノベーションオフィサ、Scott Burroughsは指摘する。「自律走行システムは、車輌周囲を認識するためにリアルタイムで正確な奥行きデータを必要とする、特に動的環境では必要である。レガシースキャニングシステムのデータ群は、小さな物体、駐車場のゲート、あるいは路上のデブリを見逃す可能性が増す。真の固体フラッシュLiDARだけが、視界全体で均一な高解像度情報を提供できる。モーションブラーへ、データギャップはない。これこそ、われわれが開発したものである」。

Sense Photonicsは、主要なデトロイトの自動車OEMとの開発プログラムを発表した。

「われわれは技術開発から商用化および製造に重点を移したので、この開発契約は、Senseのフレキシブルアーキテクチャおよびワールドクラスパフォーマンスが量産市場自動車OEMsにとって適切なソリューションであるという明確な印である」とSenseのCEO、Shauna Mclntyreはコメントしている。

Sense Platformの多様な設計は、LiDARに新たなレベルの柔軟性を作り出す。これにより自動車メーカーは、大幅に簡素化し、コストを下げることができる。オプティクスの簡単な変更により、長距離、前方データを供給する同じプラットフォームを使って、短距離、中距離センサのより広い視界を作り出し、車輌環境の完全3D視野を提供できる。この柔軟性により、Senseは、いかなる自動車顧客の独自ニースにも大幅に少ない開発と評価時間で、ソリューションを迅速に調整できる。

Mclntyreは、「当社がこのプラットフォームの設計を始めた時、LiDARの大量採用は、現在のLiDARシステムよりも大幅に低い価格ポイントで実現されることであると当社のチームは認識していた。当社は、100%固体SPADとVCSELコンポーネントを使いスケーラブルなプラットフォームを構築した。最新のApple iPhoneに搭載されているLiDARと同じである。これらの実証済みコンポーネンが、拡張性とコスト効果のみならず、自動車製造に必要とされる耐久性と信頼性も提供するのである」と話している。

Sense独自の固体設計は、多様なフォームファクタで採用されるようにプラットフォームモジュラリティと柔軟性を提供しているので、自動車メーカーは、これらのソリューションを、念頭にある自動車のスタイリングとシームレスに統合することができる。Senseのエミッタとレシーバは、ユニボディデザインに収容されており、共同設置の必要はない、またヘッドライト内あるいは窓ガラスの背後にインストールできるほどに小型である。
(詳細は、https://sensephotonics.com)