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ibidi社、細胞や組織内の酸素を直接計測する初の光センサを製品化

June, 9, 2014, Munich--ドイツのバイオテクノロジーセンサ会社ibidi GmbHは、細胞や組織内の正確な酸素含有量を直接光学的に計測する新しい機器を発表する。
 ibid OPALオプティカルO2メジャメントシステムで正確なO2含有量を計測する。酸素含有量は、培養中の細胞の自然な振る舞いを維持するのに重要な要素。この独自技術は試験管内実験で現実の組織の条件をまねるための重要なツールになる。
 細胞と組織における、細胞外および細胞内酸素濃度がibid OPALシステムを使うことで初めて、わずか数秒で計測できる。その結果、細胞培養条件は、組織のリアルタイム条件に適用できる。既存技術と対照的に、OPAL計測は非侵襲的、リアルタイムであるので、3D培養、回転楕円帯、組織など試験管低酸素条件では理想的であると同社は説明している。
 OPAL技術は、ibidiの提携パートナー、ドイツポツダムのColibri Photonicsが開発し、現在ibidi社が販売している。
 細胞の生物学的環境の特別な条件で細胞を培養する時にだけ、細胞は自然な振る舞いをする。ほ乳類の場合、目立った条件のほとんどは温度、pH、O2、CO2濃度、低濃度の塩と栄養素である。生物学的に適切な結果を得るためには、生きた細胞のイメージング実験中に顕微鏡台の上でこれらの条件を維持することが重要になる。
 ステージ上の培養器内で酸素濃度を制御することに加えて、細胞近く、細胞内でも実際の酸素濃度を知ることが不可欠にある。細胞は酸素を消費するので、一般に実際の濃度は組織やスフェロイドのような細胞集合では遙かに低い。
 ibid OPALオプティカルO2メジャメントシステムにより、ペトリ皿内で実際の酸素濃度を直接計測することが可能になっている。