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氷がつかないADAS用センサソリューション

March, 2, 2020, Vantaa--Canatuのカーボンナノボットは、氷点下の天候で、センサ表面、LEDヘッドランプをきれいに保つことができる。

天候に晒されるセンサ面は、ADASおよび自動運転システムが安全に機能するようにきれいに保つ必要がある。低温条件で氷がつくことは特に懸念される。しかし、Canatuには、ソリューションがある。同社は、センサ面に設置するために金属配線を必要としない、透明な、高伝導性ヒーター素子を開発した。

これらの素子は、カーボンナノボット(CNB)ヒーターにより、LiDARセンサやカメラをアイスフリーに保つ。

CanatuのCNBヒーターは、サイドに電極を持つ抵抗カーボンナノボットヒーター面でできており、サーミスタ温度センサを含むレンズ(透明になっている)で覆われている。センサがどの程度温まるかの正確な仕様は、ヒーター形状に依存して変わる。同社によると、2.25-mm 厚A5サイズーターは、5.7秒で10℃まで表面を温め、表面を氷点以上に保つ。

Canatuは、独自の炭素ガス混合をリアクタに供給することでナノボットを作製した。ナノボットは、プラスチック基板に堆積されている。そのプラスチックは、様々な3D形状に成形できる。ナノボットで覆われた膜は、プラスチックセンサカバーに集積するか、サイドミラーあるいは窓ガラス全体などのアプリケーション向けのガラス背後に積層できる。製造プロセスは、特許で保護されている。また、同社の製造システムは、拡張可能であり、ほぼどこでも始められる。

EVsは、特にCNBヒーターの利用に適している。消費電力面から効果的だからである。ヘッドランプ筐体も同様にCNBヒーターから恩恵を受ける。「従来、バルブからの熱のために、除氷ヘッドライトは問題にならなかった。今では、皆がLEDヘッドランプに移行しており、ヘッドランプでの氷結が問題になり始めた」とCanatuの販売VP、Samuli Kohonenは話している。

(詳細は、https://canatu.com/)