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ロッキードマーチン、ADAM地上レーザシステムをデモ

May, 15, 2014, Sunnyvale--ロッキードマーチン(Lockheed Martin)のプロトタイプレーザシステムは、カリフォルニア沖でのテストで、約1.6kmの距離で2隻の船に損傷を与えることに成功した。これは、海上標的に対する対砲弾エリア防衛(ADAM)システムの初めてのテストだった。
 ロッキードマーチンは、可搬型地上ADAMレーザシステムを開発している。Qassamロケット、無人航空システム、小型船など短距離の脅威に対する実用的で無理のない価格の防衛を立証することを目標にしている。
 30秒足らずで、地上システムの高エネルギーレーザは、海上の軍事レベルのゴム製船体の多数の船室を焼きつくした。同社はこれまでにこのシステムの能力を代表的な飛行ターゲットで実証している。同システムは、5km以上離れた移動ターゲットを正確に捉えた。また、2km先の標的に10kWファイバレーザで攻撃した。
 「当社のレーザ兵器計画は商用製品とプロセスを利用し、ユーザにとって無理のない価格を目標にしている。ロッキードマーチンは、このADAMテストで実証されたように、ファイバレーザとビーム制御技術に継続して投資している」と同社CTO/VP、Dr. Ray O. Johnson氏は話している。
 ADAMの設計は、商用ハードウエアコンポーネントとロッキードマーチンのレーザビームコントロールアーキテクチャおよびソフトウエアを組み合わせ、事実上無限のローコスト「弾倉」を持ち、近距離の脅威に必要なパフォーマンスを無理のない価格で提供できる。
 ロッキードマーチンスペースシステム社、戦略/ミサイル防衛システムプレジデント、Tory Bruno氏は、「ADAMシステムのテストで、高エネルギーシステムが重要な防衛要求対処できる準備ができていることが示された」と語っている。
 ロッキードマーチンは、30年以上前から高エネルギーレーザ能力の開発とデモンストレーションで先行してきており、高精度位置決めと制御、照準線の安定性、適応型オプティクス、高出力ファイバレーザなどの分野で開発を前進させてきた。