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未来の工場はクラウドコンピューティングで動く

April, 2, 2019, Hannover/Jena--ZEISSは、Microsoft Azureをベースにクラウド接続分光ソリューションを開発し、製造ラインからのリアルタイムデータを共有する。
 分光分析からのリアルタイム製造データをクラウドにアップロードし、ZEISSは、Microsoft Azureベースでデータシェアリングと分光計測ソリューションをHanover MesseのMicrosoftスタンドで紹介する。クライアントに迅速なデータと洞察を提供するこのソリューションにより、食品生産における効率増大、プロセス最適化が可能になり、原材料やエネルギー利用の改善、製品品質向上が可能になる。
 ZEISSは、Microsoftと提携して、独自の分光ソリューションを開発した。これは、食品品質パラメータ、製品の脂肪、水分含有量、塩分などについて貴重な洞察と情報を提供する。これは、ZEISS Corona分光計を製造ラインに直接設置することによって達成され、一貫した正確な計測を提供し、このデータをMicrosoftクラウドプラットフォームAzureにアップロードする。その情報は、製造のモニタリングと最適化に関わる全ての個人が利用でき、意思決定を早め、工程を可能な限り効率的かつ効果的に走らせることができる。

「コネクティッド・ファクトリ」はデータを元に構築
 リアルタイム分光計測とデータのクラウドへのアップロードは、「コネクティッド・ファクトリ」に向かう動きの一環である。これは‘Industry 4.0’として知られおり、新しい画期的な技術、例えば人工知能、自動化、データ共有と接続性を利用して製造プロセスの品質向上を支援し、同時に安全で、より効率的にする。
 ZEISSは、クライアントに大きな競争力を提供する計測ソリューションにより、コネクティッド製造と生産におけるこうした開発の最前線にある。リアルタイム分光分析により、予測的プロセス最適化を可能にし、一貫した品質と生産性を実現する。
 ZEISSは、ZEISS Coronaプロセスのような分光計をMicrosoft Azureと統合して提供する初めての企業である。このクラウドベースソリューションは、食品製造のようなプロセスのモニタリングをクライアントにとって容易に、便利にする。クライアントは、どこからでも、データにアクセスしてリアルタイムで製造を調整できる。例えば、オーストラリアZEISSクライアントは、わずか数秒でスナック製品の塩分と水分を容易に計測できる。これは、ZEISS Coronaプロセスのようなインテリジェント、コネクティッド分光計によって可能になる。つまり、品質に影響するどんな問題でもほぼ瞬時に対処可能である。こは、旧来のプロセスでは、どこでも、数分から数時間かかっていた。

いつでもどこでも必要とされる品質情報
 「コネクティッド分光ソリューションを直接製造ラインに組み込むことでクライアントは、脂肪含有量、水分、塩分などの品質指標を数秒で計測できる。この情報は、次にクラウドに行き、クライアントは、プロセス変動に迅速に反応し、品質と生産性を向上させ、同時に、より効率的に原材料とエネルギーを利用できる。要するに、以前にはできなかった一貫した品質を提供することで、優位性を獲得するのである」とCarl Zeiss Spectroscopy GmbH、マネージングディレクター、Dr. Christian Korthは説明している。
 「今日、ますます多くのビジネスがソフトウエアビジネスになってきている。産業では、デジタル技術を迅速に適用するだけでなく、デジタル能力を構築し、新しい付加価値デジタルサービスを提供する。ZEISSは、食品品質を改善する新技術をどのように実装するかを示す好例である」とMicrosoftドイツ、ジェネラルマネージャー、Thorsten Herrmannはコメントしている。