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三菱電機、金属三次元造形を高精度化する点造形技術を開発

November, 27, 2018, 東京--三菱電機株式会社は、空孔がほとんどない高品質な三次元構造を高速で造形するレーザワイヤーDED方式を採用した金属三次元造形装置において、レーザ技術、数値制御(CNC)技術や、CAM技術を連携させて、高精度な造形を実現する点造形技術を開発した。航空機や自動車の部品製造におけるニアネットシェイプ化や肉盛補修など幅広い用途で生産性の向上に貢献する。

開発の特長
1. レーザワイヤーDED方式で高品質な三次元構造の高速造形を実現
・レーザ照射部分に金属ワイヤーを直接供給して造形するレーザワイヤーDED方式により、造形物内部に空孔がほとんどない高品質な三次元構造の高速造形を実現
・中空形状や上部がひさし状に張り出している形状など、さまざまな三次元形状の造形が可能
・他の加工法で製造した部品へ付加する造形も可能なため、肉盛補修などにも有効
・入手が容易で現在も広く使用されている安価なレーザ溶接用ワイヤーの使用が可能

2. 独自の点造形技術により形状精度を向上
・パルス状のレーザ照射、金属ワイヤーやシールドガスの供給と造形位置などを同期制御して点状の造形を繰り返す独自の点造形技術を開発。従来の連続造形技術に比べ形状精度が60%向上(自社技術比)
・高温部分が点状の狭い範囲に限定されるため、造形時に課題となる表面の酸化を20%以上抑制(自社技術比)
・点造形方式に対応した専用CAMにより、複雑な形状の造形も可能

製品化については、三菱電機は「操作性をさらに向上させて、2020年度の製品化を目指す」としている。
(詳細は、http://www.mitsubishielectric.co.jp)