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イグス初の食品産業向け3Dプリント材質「イグリデュール I150」

July, 28, 2017, 東京--モーションプラスチック・カンパニーのイグス株式会社が開発した3Dプリント材質「イグリデュールI150」が、EU規制10/2011準拠により食品接触分野での使用が認可された。
 幅広い用途で使用できるトライボフィラメントの認証を受け、食品や化粧品と直接接触するカスタムメイドの可動用特殊パーツが3Dプリントで製造可能になった。材質は無潤滑でメンテナンスフリー、しかもヒートベッド無しの3Dプリンターにも使用できる。
 「イグリデュールI150」トライボフィラメントは、食品産業における可動部用無潤滑特殊パーツを迅速且つ低コストで実現する。「イグリデュールI150」はノズル温度が250℃に設定できる3Dプリンターであればどのプリンターでも使用可能。この高性能樹脂は熱膨張しにくいため、ヒートベッド無しの3Dプリンターでも加工できる。その場合は、接着度を確保するため、プリントベッド底面にイグス製プリントベッドシートを推奨。トライボフィラメント部門長のトム・クラウゼによると、「イグリデュールI150の用途は非常に多様であり、この他にも多くの産業に活用できる。堅牢性を備えながらも、トライボフィラメントの中で加工が最も簡単。しかも、0.2 m/s迄の走行速度で優れた摩耗耐性を発揮する」。

無潤滑の耐摩耗パーツを容易にプリント
イグスは「イグリデュールI150」の他に、5種類の無潤滑かつメンテナンスフリーのイグリデュール・トライボフィラメントを提供しており、連続負荷や薬品耐性が求められる領域等、多様な用途に対応している。いずれも、一般的な3Dプリント材と比較して最高50倍の摩耗耐性を備えているため、少量生産や特殊機械製造の複雑な動作部位向けの治具に装備される摩耗パーツに適している。
また、3Dプリンターを持たないユーザー向けに、トライボフィラメントやレーザ焼結型「イグリデュールI3」を用いた摩耗パーツの3Dプリントサービスを提供している。イグスのウェブサイト内にあるオンラインツールでデータをアップロードして材質の選択や構成を行い、カスタムメイドの摩耗パーツをウェブサイトから見積り依頼することができる。
(詳細は、www.igus.co.jp)