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高度10kmまでの大気を解析するAMOLITE LiDAR

May, 24, 2017, Mountain View--LiDAR装置は世界中で増加しているが、こうしたプラットフォームは一般にオペレータ(特にハイパワーLiDARシステム)を必要とする。
 LiDARオペレータの必要性を解決する目的で、Environment and Climate Change Canada (ECCC)は、多数の調査目的を支援するために、これまでに自律アエロゾルLiDARシステムを設計した。最近開発したものとしては、Autonomous Mobile Ozone Lidar Instrument for Tropospheric Experiments (AMOLITE)として知られている自律モバイルLIDARシステムがある。このシステムでは、以前の自律LiDARの成功に立脚しているが、新たな相乗アプローチを用いて成層圏オゾン、アエロゾル、水蒸気鉛直プロファイルの同時計測を行う。AMOLITE設計では、冗長目的のデュアルレーザとデュアルLiDAR設計を統合している。すなわち成層圏オゾン示差吸収LiDAR(DIAL)とアエロゾルLiDARである。これは3つの後方散乱チャネル、2つのラマンチャネル、1つの交差分極チャネル(3+2+1構成)を持つ。さらに、夜間の水蒸気プロファイルに備えて、水蒸気チャネル(ラマンシフト355nm出力(407nm)から生ずる)を追加した。同システムの最終製品は、1分間隔のLiDARプロファイル(地上付近から、高度10~15kmまで)である。同システムは1日24時間、週7日(降水時を除く)稼動。さらに、データは一時間ごとにウエブサイトで更新され、ほぼリアルタイムの解析が可能になる。
 AMOLITEのLiDARの両方とも「高度な人工インテリジェンス」システムを持つ環境制御された移動式のトレーラーに搭載されている。このようにして、様々な環境および運用条件でトレーラーを遠隔運用することができる。また、改良された航空機検出レーダーシステムを利用して自律運用を達成している。このレーダーシステムはレーザ発光の通常の危険ゾーン(NHZ)内で自動的に航空機を検出し、航空機がNHZを離れるまでレーザ発光を止める。
(詳細は、spie.org/ SPIE News)