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ロッキードマーチン、60kWレーザを米軍に供給

March, 28, 2017, Bothell--ロッキードマーチンは、米軍向け60kWクラスビームコンバイン・ファイバレーザの設計、開発、デモンストレーションを完了した。
 3月初めのテストでロッキードマーチン(Lockheed Martin)のレーザはシングルビーム58kWを出力した。これはこのタイプのレーザでは世界記録となる。同社のチームは、レーザシステムの契約納入すべてを満たしており、米軍宇宙・ミサイル防衛コマンド/アメリカ戦略軍へそれを納入する準備を進めている。
 ロッキードマーチンのレーザは、ビームコンバイン・ファイバレーザであり、個々のレーザをコンバインして単一の強力なビームを生成する。ファイバレーザサブユニットをさらに追加することで一段と強力なレーザシステムを構築することができる。そのレーザは、米国国防省(DoD)のRobust Electric Laser Initiative Programの下で開発された設計に基づいており、ロッキードマーチンと米軍のさらなる投資により60kWクラスのシステムを開発することができた。
 レーザとセンサシステム、シニアフェロー、Robert Afzal, Ph.Dは、「強力な指向性エネルギーレーザが、陸、海、空の防衛用途戦闘用車両に導入できる軽量、小型、高信頼であることが示せた」とコメントしている。
 同氏によると、ロッキードマーチンのチームは、ほぼ「回折限界」に近いレーザビームを実現した。これはエネルギーを単一の小さな点に集光する物理的な限界に近い。レーザシステムは、非常に効率的であることが試験により証明されている。電力の43%以上を、実際に放出されるレーザビームに直接変換することがてぎる。
 レーザ兵器は、戦場における従来の動的兵器の補完となる。将来的には、ドローン群、多数のロケットや迫撃砲などの脅威に対する高信頼防衛に使える。2015年、ロッキードマーチンは、1マイルの距離から30kWファイバレーザ兵器、ATHENAを使って、トラックを機能停止した。