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オスラム、虹彩スキャナ用に赤外LED

February, 27, 2017, Regensburg--オスラム(OSRAM Opto Semiconductors)は、Mobile World Congressで虹彩スキャナ用に新しい赤外LED (IRLED)を紹介する。SFH 4787Sは、均一に目を照射するので、虹彩パタンを識別するソフトウエアは、その結果をほとんど補正する必要がない。前製品と同様、放射方向は垂直よりもわずかに傾いているので、通常の機械的補助が不要になり、デザインプロセスが簡素化される。
 虹彩認識は、最も信頼がおける生体認証法である。簡単に言うと、虹彩スキャナは赤外光を眼に照射し、カメラが写真を撮る。次に特殊ソフトウエアがこれを使って虹彩パタンを検出する。虹彩パタンは各人に固有である。
 第3世代の虹彩認識用Osram IRLEDは、このアプリケーションの別の要求も満たしている。カメラ画像の明度差は、虹彩パタン起源が理想的であり、照射の勾配によって付加的に起こるものであってはならない。つまり、虹彩パタンを判断する際にソフトウエアによる結果補正が少なくする必要がある。SFH 4787Sで、オスラムは平面光エミッタを開発した。リフレクタとレンズを最適化し、放射光ビーム全体で実質的に一貫した強度が確保できるようにした。
 これを別にすれば、SFH 4787Sは前世代SFH 4786Sとほぼ同じである。両方ともコンパクトな3.5×3.5×1.6㎜ Osluxパッケージをベースにしている。波長810nmは、全ての目の色に高コントラスト画像を提供する。放射方向は8°傾斜しており、放射角度は±18°である。この高効率エミッタの光出力は、電流1Aで720mW、放射強度は1000mW/sr。
 よりコンパクトで信頼性の高い虹彩スキャナを開発するきっかけは、モバイル機器を不正アクセスから守るための頼れるソリューションに対する要求が原動力となった。徐々に、その技術は今では他の分野にも浸透しつつある。「アクセスコントロール全体は、ますます重要になってきており、虹彩認識は、ここでは最も高信頼の方法の1つである。コンシューマ市場を踏み台にして当社は、様々な産業からの関心急増も目の当たりにしている」とOSRAMのマーケティングマネージャ、Bianka Schnabel氏は説明している。