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ams、スペクトル調整IoT対応スマート照明制御IC「AS7221」を発表

January, 5, 2017, Prestaetten--amsは、業界で初めて白色調整機能を搭載したスマート照明制御IC「AS7221」を発表した。
 照明メーカはこのAS7221を用いて設計することで、高精度CCTまたは「ケルビン調整」機能をモノのインターネット(IoT)対応のスマート照明製品に素早く組み込むことができる。I2C拡張インタフェースを持つ汎用アーキテクチャにおいて、AS7221は、空気の質、温度、占有、存在といったセンシング機能に対しInternet of Awareness™を実装したIoTセンサハブプラットフォーム機能を実現する。
 AS7221は、1931年CIE標準表色系へのダイレクトマッピングによる正確なカラーセンシングが可能な組み込み型三刺激CIE XYZカラーセンサを業界で初めて搭載している。このスマート照明制御ICは照明器具コントロールシステムを完全に統合しており、業界標準の0~10Vの入力範囲に対応し、完全なスマート照明コマンドセットを通じて、Bluetooth Smart、ZigBeeまたはWi-Fiなどの一般的な無線規格でIoT接続やネットワークコントロールが有効になる。スペクトル調整に対するLED制御はダイレクトPWMチャネル出力を介して行われるため、かさばりやすいディスクリート部品と比較して開発や実装にかかる時間を削減できる高精度のソリューションを実現する。

光素子分野の市場調査会社ストラテジーズ・アンリミテッド、LED&照明調査ディレクター、フィリップ・スモールウッド氏のコメント
 「LEDにより『デジタル照明革命』が可能となった今、次のステップは論理的に考えて、照明器具に直接コントロールを統合することである。これを進展させ、実用的かつ費用効果のあるものにするためのカギとなり得るのは、センサフュージョンと半導体デバイスレベルでのコア統合の2つ。その結果、LED照明業界の年来のビジョンである、全面的な発展、生産性や効率性の向上といったメリットをもたらす真に制御可能かつ接続型で人間主体のスマート照明の具現化につながる」
 AS7221は、amsが最近発表したスマート照明制御ICファミリ「コグニティブライティング」に加わった最初の製品。AS7221は5x5mmのLGAパッケージに収められたコンパクトな設計となっており、照明器具および大型の交換用照明のどちらにもフレキシブルに統合可能。このデバイスはカラーポイント調整を正確に行い、照明器具内に構成されている暖色および寒色白色LEDストリング間でCCTトランジションをスムーズにコントロールする。色調整およびCCT調整機能に加え、AS7221はターンキーのデイライト機能を可能にするamsのTSL4531照度センサの自動設定サポートを行う。
 ams、シニアマーケティングマネージャー、Tom Griffiths氏は、「次世代の照明は、制御性、適合性、接続型アーキテクチャの3つが主な特徴となる。当社のスマート照明制御ICファミリはこれらの基準を満たしている。この最新製品は、コスト効率が高く正確、かつスムーズなIoTへの組み込みを行うスペクトル調整可能な照明器具を開発・展開する上で、照明器具メーカにとって重要な開発期間の短縮という課題に対応している」とコメントしている。