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フラウンホーファーFEP、フレキシブルOLEDを発表

December, 6, 2016, Dresden--フラウンホーファーFEPは、ヨーロッパのパイロットラインプロジェクトPI-SCALE内の中核チームパートナーの一社として、このプロジェクトからフレキシブルOLEDの初のデモンストレーションを行う。
 デモンストレーションは、12月7-9日、日本福岡で開催されるIDW 23rd 国際ディスプレイワークショップでPI-SCALEプロジェクトの最初のパイロットライン製造成果を発表する。ヨーロッパの数千のハイテクSMEsは、新しい革新的な製品の製造に必要な最先端のコスト集約的なインフラストラクチャや専門技術者へのアクセスを欠いている。ヨーロッパパイロットライン・イニシアチブPI-SCALEは、特にこのようなギャップにフォーカスして、企業が光技術を研究室から市場に出せるように、世界最先端の欧州オープンアクセスパイロットラインをフレキシブルOLEDの製造とシステムレベル組込みのために実現している。
 フレキシブルOLED照明アプリケーションは、特殊照明アプリケーションに幅広い新しい可能性を開くと考えられている。例えば、光療法向け医療アプリケーション、建築、航空機や鉄道の軽量化、自動車産業における様々なタッチディスプレイアプリケーション。そうしたアプリケーションのアイデアや多くのOLED製品はすでに存在する。また、最新の研究結果や技術的ノウハウはすでに利用できるようになっている。
 2016年PI-SCALEプロジェクトは、世界をリードするオープンアクセスパイロットラインをヨーロッパに実現する目的でスタートした。フレキシブルOLEDの製造、製品にシステムレベルで組み込むことに関心のある企業向けである。パイロットラインサービスにより、あらゆる規模の企業が迅速かつ経済的にフレキシブルOLED照明、サイネージコンセプトをテストし、拡大し、量産工場へ移転できるレベルに持って行くことができる。
 フラウンホーファーFEPは、バリアウェブ上にR2Rアノード蒸着に関与している。これは、プロジェクトパートナーHolst Centreが製造した。また、蒸着工程を用いたOLED蒸着にも関与している。フラウンホーファーFEPののOLED蒸着は、ロール・ツー・ロール(R2R)とシート・ツー・シート(S2S)プロセスで行うことができる。R2Rでは、30 lm/Wまでのエンドレスロングストライプの生産が可能であり、S2Sでは、ハイパフォーマンスの高品質OLEDsが製造できる。基板にはパイロットラインは主にプラスチックウェブや超薄ガラスを利用する。
 プロジェクトリーダー、Claudia Keiblerは、「パイロットラインのS2SとR2Rプロセスフローが、15m長までのOLEDストライプ製造で稼働している。効率は30lm/W以上、歩留まりはほぼ100%」とコメントしている。PI-SCALEプロジェクトのR2Rプロセスではトータル約50mのOLEDが製造された。平均効率は30lm/W。パイロットラインの信頼性と再現性を示すために、R2Rで月産15mのOLEDsの製造、それの評価が予定されている。S2Sでは月に6インチプレート4バッチのモニタが行われ、パイロットラインの製造工程の運用能力を実証する。
 PI-SCALEの成果、日本電気硝子による超薄ガラス上でR2R加工された、これら最初のフレキシブルOLEDの1つがEDW2016フラウンホーファーFEPのブースで紹介される。
(詳細は、www.fraunhofer.de)