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テクトロニクス、IsoVu技術搭載光アイソレーション型差動プローブ発売

August, 25, 2016, 東京--テクトロニクスは、2016年はじめにAPEC 2016の展示会で発表したIsoVu光アイソレーション技術を採用した初めての製品として、TIVMシリーズ光アイソレーション型差動プローブの販売開始を発表した。
 この光アイソレーション型差動プローブ新製品は、最高1GHzの周波数帯域、100MHzで120dB、1GHzで80dBという圧倒的なCMRR(同相除去比)性能と、2000Vのコモンモード電圧を実現し、従来コモンモード・ノイズに隠されて見えなかった信号の観測を可能にする。
 IsoVu技術は、E/Oセンサで入力信号を光変調信号に変換する。これにより、DUTとテクトロニクスのオシロスコープは電気的に絶縁される。IsoVuシステムは4つの独立したレーザ、光センサ、5本の光ファイバ、高度なフィードバック/制御技術から構成される。テスト・ポイントに接続されるセンサ・ヘッドは、電気的に完全に絶縁されている。センサ・ヘッドには光ファイバを通して電力を供給(Power On Fiber)するので、バッテリ交換や充電は不要。テクトロニクスはこの画期的な技術で、10件の特許出願を行っている。
 GaNやSiCなどパワー・デバイスに携わる設計エンジニアにとって、IsoVu技術の利点は優れたCMRR性能であり、これにより従来コモンモード・ノイズで埋もれていた信号が初めて観測できるようになる。IsoVuのCMRRは、100MHzまでで100万:1(120dB)、1GHzで10,000:1(80dB)です。従来のソリューションのCMRRは100MHzで約20dBであり、IsoVuはこれに対して100,000倍優れている。
 IsoVuを使用すると、DC~1GHzにおいて、大きなコモンモード電圧があった場合でも小さな差動信号(5mV~50V)を正確に測定できる。IsoVuは、周波数帯域によってコモンモード電圧性能が低下しない、業界初の信号アクイジション製品。パワー・エレクトロニクスでのフローティング測定、EMIテスト/ESD試験でのノイズの伝搬経路解析、ノイズ環境での差動信号測定に威力を発揮する。また、10mのファイバ・ケーブルを使用した場合は、計測性能を損ねることなく、遠隔測定が可能になる。DUTの干渉や放射エミッションの低減、あるいは安全性のために技術者や計測器と被測定物を離す必要性がある場合に有効。
 IsoVu技術は、TIVMシリーズ光アイソレーション型差動プローブ6機種で製品化されており、周波数帯域は200MHz、500MHz、1GHz、光ファイバ・ケーブル長は3mまたは10mで構成。テクトロニクスのTekVPIプローブ・インタフェースを装備したオシロスコープのほぼ全機種に対応している。