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米国空軍、3Dシステムズと130万ドルの契約で航空部品製造を変革

June, 11, 2015, Rock Hill--米国空軍は、3Dシステムズ(3D Systems)と130ドルの契約を結び、最先端の航空機用熱交換器を作製する。非常に複雑な最終利用金属航空機コンポーネントの製造には3DSのDirect Metal Printing(DMP)を利用する。
 3Dシステムズの発表によると、同社は最先端の航空機用熱交換器を設計、作製、テストし、3Dプリンティングを使用して製造する。このプロジェクトのリーダーは、世界的な熱交換器製造メーカー、ハネウエル・インタナショナル(Honeywell International)。プロジェクトで利用するのは、3Dシステムズのダイレクト・メタルプリンティング(DMP)技術、積層造形、およびペンシルバニア州立大学CIMP-3D(Center for Innovative Materials Processing through Direct Digital Deposition)。積層造形のそのような認定利用は、ジェットエンジンの製造に革命を起こすだけでなく、数十億ドルの熱交換器市場にその技術を解放することにもなる。
 2015年半ば開始予定のこのプロジェクトは、2月に発表された別の契約から出たもので、これにより3DSの金属技術が航空機企業に広く普及することになる。
 America Makesが運営し、米国空軍研究所(AFRL)が資金を供給するこの契約は、3DSの技術的リーダーシップを強調するものである、同社は説明している。
 America Makesの技術開発次長、John Wilczynski氏は「積層造形は、従来の製造工程を使っていてはあり得ない設計的自由度を提供する」と語っている。「America Makesと業界のリーダー、熱交換器や3Dプリンティングについての豊富な経験を持つ研究者とチームを組むことでわれわれは、より高性能で低価格の共形パーツを研究することができる。結果として、空軍も防衛産業もこのような方向性をもったプロジェクトから得るところは非常に大きい」と同氏は続けている。