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NEC、「地球シミュレータ」用にベクトル型スーパーコンピュータを納入

June, 1, 2015, 東京--NECは、ベクトル型スーパーコンピュータ「SX-ACE」を利用した大規模システムを海洋研究開発機構に納入した。海洋研究開発機構はこのシステムを、「地球シミュレータ」として6月1日から運用開始する。
 「地球シミュレータ」は、「SX-ACE」5120ノードから構成され、最大理論性能1310テラフロップス(TFLOPS)の大規模システム。今回のシステム更新により、従来では難しかった複雑なシミュレーションや、より大規模なシミュレーションを高速に行うことが可能となり、地球環境問題の解決や地殻変動、地震発生機構の解明、自然災害の予測と対策等への貢献が期待されている。

SX-ACEの特長
「SX-ACE」は、マルチコア型ベクトルCPUを搭載し、64GFLOPSのコア性能および64GB/秒のコアメモリ帯域を実現した新しいベクトル型スーパーコンピュータ。単一ラック当たりの性能は前機種に比べ10倍のラック演算性能16TFLOPS、メモリ帯域16テラバイト/秒で、科学技術計算や大規模データの高速処理を得意とし、気象予報、地球環境変動解析、流体解析、ナノテクノロジーや新規素材開発などのシミュレーションにおいて高いアプリケーション実行性能を実現する。
 また、NEC独自の最先端LSIテクノロジ、高密度設計、高効率冷却技術などにより、NEC従来機種と比較して、消費電力を10分の1、設置面積を5分の1に低減している。

「地球シミュレータ」の特長
「地球シミュレータ」は、地球温暖化の影響の精細な評価、将来の気候変動の予測、台風や集中豪雨など顕著な気象現象の再現・予測、地震発生機構の解明、広域・高分解能の津波の浸水予測、惑星磁場の生成過程の解明などに利用され、海洋地球科学分野の研究を、豊富な計算資源で一段と加速させることが期待される。