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協働ロボット市場、2030年に110億4000万ドル

August, 4, 2022, San Fancisco--Grand View Researchのレポートによると、世界の協働ロボット(Cobots)市場規模は、予測期間にCAGR 31.5%成長で、2030年に110億4000万ドルに達する見込である。この成長は、産業が製造工程自動化のために協働ロボット利用を増やす傾向にあることが原因。

過去数年、様々な産業でロボット技術に対する関心の高まりが、市場にプラスの影響を及ぼした。従来の産業ロボットとは違い、Cobotsは人間の労働者と同じように動作するように開発されている。移動性であり、製造工場の1つのエリアから他のエリアに簡単に移動させられる。さらに、Cobotsは簡単にプログラムでき、固定ロボットよりもコスト効果が優れており、幅広い範囲の低速、反復アプリケーションで使える。

導入や機能に高度な技術者不要の高効率、ユーザフレンドリロボットに対する需要増が、ソフトウエアプラットフォームに大きな需要を生み出している。これらのプラットフォームにより、ロボットの組込、モーションコントロール、そのようなロボットのプログラミングを可能にするインタフェースの作成が可能になっている。例えば、2020年5月、三菱電機は、MELFA ASSISTAというCobotを発売した。これには同社のエンジニアリングソフトウエアRT VisualBoxが搭載されている。このソフトウエアにより、一連のイベントでブロックダイアグラムを接続することで操作シーケンスが直感的に作れる。これには、カメラやロボットの手など、他のデバイスとの連結も含まれる。

産業顧客、研究者、エンジニアからの需要増が、協働ロボット産業の展望を一段と強化している。これらのロボットは、様々な産業に導入されており、複雑な作業プロセス、異なる組合せやコンパクトなスペースにうける複数の作業を管理するなど、流通分野が直面している課題への対処に大きな影響を与えている。

協働ロボット市場レポートのハイライト
・複数の産業アプリケーションで協働ロボットの採用が増加している。Cobotsが人間の支援機器として機能し、製造プロセスの全般的な効率と品質を高めるからである。
・協働ロボットのコスト効果が優れており、投資回収率が高いので、この先数年、中小企業でCobots採用が増加すると予測されており、市場は高成長の見込である。
・2021年、ヨーロッパが、かなりの収益シェアだった。これは、エレクトロニクス、検査業種で製品アプリケーションが増加したためである。