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Laserline、世界初の3kW CW出力ブルーレーザを紹介

April, 21, 2022, Mülheim-Kärlich--産業用材料加工向けにダイオードレーザを生産しているLaserlineは、Laser World of Photonics 2022 (4月26~29日、Munich).で、世界初の3kW CW出力ブルーレーザを紹介する。
 製品は、特に銅コンポーネントの溶接、クラッディングおよび積層造形(AM)向け設計。これは、ブルー高出力ダイオードレーザのパワー開発におけるさらなるマイルストーンである。
 展示で第2の重要トピックは、45kW IRダイオードレーザをベースにした新しい高出力クラッディングソリューション。これは、Fraunhofer Institute for Material and Beam Technology (IWS)と協力して開発された。このハイパワークラッディングソリューションは、磨耗と腐蝕を免れないコンポーネントの工業クラッディング最適化を意図したものである。

ブルー3kWダイオードレーザによりさらに効果的でエネルギー効率の良い銅加工
 Laserlineは、遡る2019年に、1kW CW出力、世界初のブルーCWダイオードレーザを発表している。この出力は、わずか1年後に2kWに高められた。今回、ミュンヒェンで展示されるブルー3kWダイオードレーザは、ブルー波長スペクトル産業用レーザ、現状で最高パフォーマンスクラスである。1kWおよび2kW Laserlineダイオードレーザとともに、新しいレーザは、ほぼ445nm波長で動作する。このスペクトル範囲は、銅や金などの非金属には、赤外放射と比べると遙かによく吸収される。
 その他の利点の中では、表面近傍で銅コンポーネントの熱伝導溶接を可能にし、エネルギー効率が向上した、気候に優しいプロセスとなる。CW出力を3kWとしたことで、アプリケーションのオプションがさらに広がる。接合とクラッディング加工では、遙かに高速の溶接、向上した堆積速度が達成可能になっている。銅ヘアピンなど電気伝導体のようなキーホール溶接の場合、ブルーレーザだけを使って適度な入熱で、より大きな横断面への対処が可能になる。ブルーと赤外レーザを組み合わせたハイブリッドソリューションが引き続き必要とされるところでは、現状よりも赤外エネルギーの必要性は下がる。これは、言うまでもなく、運用コストとアプリケーションのCO2バランスを最適化する。さらに、新しいレーザのパワークラスは、大型、大容量の銅コンポーネントの積層造形を一段と効率的にすることができる。
(詳細は、https://www.laserline.com/)