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IP-over-DWDMとコヒレントプラガブル、メトロWDM投資に影響

December, 14, 2021, Boston--Cignal AIのトランスポートハードウエアレポートによると、光トランスポート装置導入は、強まる逆風に直面している。
 多くのネットワークオペレータが、メトロWDMアプリケーションにIP-over-DWDMを受け容れているためである。CAPEXへのIP-over-DWDMの影響は、その新しいアプローチに弾みがつく2023年までは中程度と予測されている。

「IP-over-DWDMは、20年来の旧いコンセプトであるが、技術的な妥協、運用課題、高コストが、その普及を阻んできた。Gen60C 400ZR/ZR+プラガブルオプティクスが、これらの問題を解決できる、時宜を得た400Gbps Ethernet投資サイクルで利用可能になったからである」とCignal AIのトランスポートハードウエアリードアナリスト、Kyle Hollaschは説明している。「ハイパースケールデータセンタインタコネクトが、初期のボリュームを牽引するが、光CAPEXの75%に関わるサービスプロバイダは、IP-over-DWDMのコスト節約が無視できなくなる2023年には、乗り気になる」と同氏は予測している。

Cignal AIは、スタンドアロン光トランスポートハードウエアの予測支出を2025年に11億ドル減とした。オペレータがプラガブルコヒレントオプティクスをルーティングやスイッチングに導入するからである。これは、スタンドアロンの従来のコンパクトモジュラー装置を置き換えるものである。この下降は、IPルーティングやスイッチングハードウエア、オープンラインシステム、LH WDMのより規模の大きな販売によって部分的に相殺される。また、ハイパースケールオペレータへのコヒレントオプティクスの直接販売によっても相殺される。

3Q21ハードウエアレポートの要点
・トランスポートハードウエア(光とIPスイッチング&ルーティング)の総収益は、-2.5%減となった、中国で販売が2四半期連続で二桁減となったからである。
・北米の光収益は、4四半期連続で増加し、2Q20のCOVID-19影響以来、前年比成長した初の四半期。富士通とCiscoが収益の伸びでリード。
・EMEAにおける光ハードウエアの販売は、前年比増、同地域は、6四半期連続の成長を記録。地域市場リーダー、HuaweiとNokiaは、落ち込んだが、ADVA、Infinera、ZTEは二桁増だった。
・北米パケットトランスポート販売は6%増、3四半期連続の増加。NokiaとCiscoが、この成長をリード。
・日本のパケット販売は、成長が続き、前年比約10%増。Ciscoが同地域でリードを広げ、販売は前年比42%増。