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VCSEL市場、2026年に33億ドル

July, 19, 2021, Northbrook--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)のレポート「VCSEL市場、COVID-19影響分析、タイプ、材料(GaAs、InP)、波長、アプリケーション(センシング、データ通信、産業ヒーティング&プリンティング、新規)、データレート、産業、地域、2026年までのグローバル予測」によると、VCSEL市場は、2021年に14億ドル、予測期間にCAGR 18.8%成長で、2026年に33億ドルに達する見込である。
 COVID-19により、VCSEL市場は、2020-2021年に軽い逆風に直面した。VCSELsは、スマートフォンの3Dセンシングアプリケーションで重要な役割を担っている。対象をスキャン、3D表現するカメラは、今ではハイエンドスマートフォンの標準機能になっており、市場における3DセンシングアプリケーションでVCSELs採用増を生み出している。採用増加は、ウエハメーカー、装置供給者、MOCVDシステムプロバイダ、ファンドリ、テスト&検査会社に成長機会を作り出している。全VCSELエコシステムが市場牽引力を得ている。

2021年VCSEL市場ではマルチモードVCSELsが大きなシェア
 マルチモードVCSELセグメントは、2020年、相対的シェアが大きいと予測されている。このセグメントの高い市場シェアは、まず、データセンタにおける高データレート通信向け光トランシーバで利用が増加しているためである。マルチモードVCSELsはシングルモードVCSELsに対して変調に優位性があるので、データセンタでの採用率が高い。Apple、Google、Microsoftなど、多くの企業が世界的にデータセンタ拡張に巨額投資しているので、マルチモードVCSELsは、予測期間に最大シェアとなる見込である。

GaAsベースVCSELセグメントが予測期間にVCSEL市場で優勢
 GaAsセグメントは、予測期間に最大市場シェアとなる見込である。様々なアプリケーションで利用されるVCSELsのほとんどが、GaAs材料を使って製造されている。GaAs材料ベースのVCSELsは、主に850nm波長。データセンタやコンシューマエレクトロニクス産業は、GaAsベースVCSELsの二つの主要アプリケーションエリアである。GaAsベースVCSELは、他の半導体材料と比べて光学能力が優れており、手頃な価格、小さなフットプリントで利用できる。したがってGaAsベースVCSELsは量産に成功しており、他の材料よりも市場シェアは大きい。データ伝送用光トランシーバGaAsベースVCSELが、最初に採用の道を開いた。

コンシューマエレクトロニクス産業が2021年VCSEL市場で最大シェア
 コンシューマエレクトロニクスセグメントは、予測期間を通じて最大シェア維持が見込まれている。2017年から2018年、市場は急成長した。2017年11月、3Dセンシング用VCSELモジュール搭載Apple iPhone Xが発売されたからである。それ以来、他のメーカーも続いた。多くのスマートフォン会社は、自社のスマートフォンに3Dセンシング技術をすでに搭載している。また、他の企業は、今後数年でこのトレンドに続くと見られている。VCSELsは、スマートフォンの顔認証、ジェスチャ認識の最重要コンポーネント。加えて、VCSELsは、スマートフォン背面TOFカメラで使用されており、これは画像品質を高めている。AR/VRデバイスのVCSELsも将来的に成長セグメントとなる見込である。これらのデバイスが、時間とともにますます主流になるからである。

予測期間に北米市場が最大シェア
 北米のVCSEL市場は、2021年に最大市場シェアが見込まれている。主要VCSELプレイヤ、Lumentum(US)、II-VI Incorporated (US)、及びBroadcom (US)は北米に拠点をもつ。Lumentumは、北米VCSEL市場で~50%の市場シェア。北米のVCSELs高需要は、スマートフォンにVCSELsが採用されているためである。Google、Microsoftなどの企業がデータセンタを拡大しているので、データ通信アプリケーションにおけるVCSELs需要が高くなっている。