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世界の光トランスポートとパケットトランスポートへの投資回復

June, 8, 2021, Boston--Cignal AIの調査「トランスポートハードウエアレポート」によると、ネットワークトランスポート装置への世界的支出は、2021年第1四半期に4%増となった。
 スイッチングとルーティング投資の力強い増加は、光トランスポート装置の導入がやや弱含みであったので相殺された。中国のネットワークオペレートによる投資は、2020年の力強い成長の後、全ての製品カテゴリで減速した。一方、世界の他の地域は、今期に回復した。

「光トランスポートハードウエアへの中国の投資は、頭打ちになった。主要5Gネットワーク構築の成熟、新規プロジェクトがまだ始まっていないためてある。2015-2018年中の中国の驚くべき成長は長続きしなかった。同地域ですでに支出された途方もない量を拡大することは実行不可能だからである」とCignal AIのトランスポートハードウエア、リードアナリスト、Scott Wilkinsonは説明している。

1Q21トランスポートハードウエアレポートの要点
・2021年第1四半期、世界の光ハードウエア投資は、前年比わずかに減少。中国と北米の落ち込みが、平均を押し下げた。全ての他の地域は、前年比成長。
・世界のパケットトランスポート販売は、エッジ、コア、アグリゲーションの全てがQ1に伸びた。特に弱かった1Q20と比較して10%以上の成長。
・日本の異常なパケットトランスポート投資は、Q1も続き、前年比約40%増。成長の多くは、既存キャリアによるものである(楽天などの新興キャリアとは対照的)。Ciscoは、同地域で引き続き販売をリード、また同社は前年比でパケットトランスポート販売を2倍以上に伸ばした。
・中国の光ハードウエア販売は、弱含みの1Q20と比較して、約10%減。今期の落ち込みは、予想外。中国は、COVID-19問題を解決し、5G、OTT、地域インタコネクションは急拡大しているからである。
・EMEAのQ1光ハードウエア販売は、非常に力強く、前年比20%を超える成長。同地域でHuaweiは新規契約を失っているが、同社の市場シェアリーダーシップは安定したままである。