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世界の光ネットワーキング装置市場軟化

June, 2, 2014, London--Ovumの市場調査によると、世界の光ネットワーキング(ON)市場は2014年はスロースタートで始まった。販売額31億ドルは、4Q13比で14%減、1Q13比で2%減となる。
 北米の投資増は、この四半期、全ての他の地域での2桁の落ち込みを相殺するには十分でなかった。1Q14で世界の光ネットワーキング投資を年換算した146億ドルは、Ovumの最近の予測をわずかに下回るが、2014年の条件が改善されると、今年は4.6%成長が見込める。市場投資は地域的に変動を続けており四半期ごとに一致しないので、世界レベルでは低成長となっている。北米に強いベンダは、1Q14は業績がよかった。

調査の要点
・1Q14世界のON市場は低迷。1Q14の世界規模の支出は、1Q13比で2%減、31億ドル。年換算では1Q14 ON投資は総額146億ドルとなる。1Q14の売上は、7.5年で最も低かった。
・北米の1Q14投資増は、EMEA、SCA、APACにおける落ち込みを相殺できなかった。北米のON売上は、従来通り低迷した4Q13から回復したが、EMEAのON販売は6億8200万ドルに落ち込み、1Q04(バブル崩壊後の底)以来最低ポイントを記録した。APACの販売も、3Q08以来最低ポイントに落ち込んだ。SCA投資は、4Q13比では落ち込んだが、1Q13比では伸びた。
・前期比と前年同期比で売上成長をレポートしたのはCiscoとInfineraだけだった。Ciena、Alcatel-Lucent、ZTE、FiberHomeは前期比では減少、1Q13比では成長。Coriant、エリクソン、富士通、Huaweiは、1年前の売上レベルに達しなかった。
・アプリケーションセグメントは、引き続き上昇傾向。CPO、ROADM、100G、ONTスイッチングへの1Q14年換算投資は1Q13比で再び2桁成長で約78億ドル、全ON投資の半分以上を占めた。
・データセンタインタコネクトと100Gが光需要を伸びている。Ovumの最新予測では、2014年は4.6%成長が見込まれている。ON市場は2019年には190億ドルとなり、2013年から累積5.1%成長と予測されている。スロースタートではあるが、市場は2Q14から好転すると同社は見ている。
 主席アナリスト、Ron Kline氏は、「ネットワーク帯域の伸びは驚異的であり、トランスポート市場はそれに足並みをそろえるために成長していく。CPOセグメントは同程度のペースで成長している。ネットワーク帯域、100Gは直ぐに最適波長になる。市場全体は横ばいだが、CPOの傾向はそれどころではない。成長が続くLTEのバックホール要求とアクセスネットワークへのGPON導入も光需要を押し上げる。2014年は、すばらしい年になると見ている。メトロ最適化の100Gやレート適合可能なフレクススペクトラム200G/400Gラインカードが市場に入ってくるからだ」と同氏は見ている。