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マイクロディスプレイ市場、2025年に36億900万ドル

July, 21, 2020, Northbrook--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)のレポート「マイクロディスプレイ市場、製品ごと(HMD、HUD、EVF、プロジェクタ)、技術(OLED、LCOS、LCD、DLP)、解像度、輝度、業界(コンシューマ、工業/エンタプライズ、航空宇宙、自動車、小売、エンタテーメント、医療)、地域、2025年までのグローバル予測」によると、市場規模は、2020年に7億1200万ドル、2020-2025年にCAGR 38.4%成長で、2025年には36億900万ドルに達する見込である。
 医療、自動車、コンシューマ、エンタテーメント、教育アプリケーションでHMD(ヘッドアップディスプレイ)採用増が、今後のマイクロディスプレイ市場の大きな成長の原動力となる。2020年の市場規模は、COVID-19爆発により下降する見込で、推定で7億1200万ドルとなる。世界的なシャットダウンが、マイクロディスプレイ市場でカメラ/EVF(Electronic Viewfinder)、プロジェクタ、HUD(ヘッドアップディスプレイ)、およびHMD需要を減らす。コンシューマと自動車産業が、最悪の影響を受ける。

予測期間にLCoSが最大市場シェア
 LCoS(Liquid Crystal on Sillion)セグメントは、2020年にマイクロディスプレイ市場の最大シェアと推定される。カメラ/EVFおよびプロジェクタが主要製品で、それにはLCD & LCoSマイクロディスプレイがますます使われるようになっている。理由は、比較的低コストで製造工程が簡単なこと。現在、LCoSマイクロディスプレイベースAR HMDsを提供しているのは、Magic Leap、Google、および Microsoft。ローコスト潜在性と高ピクセル密度であるのでLCoSマイクロディスプレイは、予測期間にAR HMD市場全体の成長で重要な役割を果たす。DLP(Digital Light Processing)技術は、様々な製品で世界的に幅広く用いられている。小型プロジェクタ、デジタルカメラプロジェクタ、HUDなどである。

APACが2020-2025年に最大市場シェア
 APACは、マイクロディスプレイの最高需要を示している、特にカメラ/EVF、プロジェクタ、HUDなどの製品用途である。APACマイクロディスプレイ市場の成長は、多数のOEMsと消費者の存在、また急速な産業化によるものである。コンシューマ、産業&エンタプライズ、自動車、軍事、防衛&航空宇宙が、マイクロディスプレイ市場の成長に大きく寄与する、APACにおける主要産業である。APACのかなりの数のマイクロディスプレイメーカーの存在も、マイクロディスプレイの価格低下、マイクロディスプレイベース機器の普及増に寄与している。さらに、APACにおけるマイクロディスプレイ需要の主要部分は、中国、日本、韓国である。

2020年のマイクロディスプレイ市場で日本が相対的に大きなシェア
 日本は、2020年マイクロディスプレイの大きなシェアを占めたと推定される。日本市場の成長は、日本のカメラ/EVF、プロジェクタの重要ベンダの際立つ存在によるものである。日本ベンダは、世界のカメラ市場で大きなシェアをもっており、一方世界のプロジェクタ市場では、~50%のシェアを持つ。さらに、中国が予測期間にマイクロディスプレイの平均販売価格(ASP)下落の主因となる見込みである。これは、中国にマイクロディスプレイ製造工場が存在するためである。技術的に進んだコンシューマ製品、HMDなどの急速な普及が、中国におけるコンシューマ、教育、医療、および他の産業向けのマイクロディスプレイ市場の成長をさらに促進すると予測されている。

2020-2025年医療向けHMDセグメントが最高CAGR成長
 ヘルスケア領域は、ここ数年、急速な技術進歩を示しており、様々な種類の先進的イメージング装置が、ヘルスケアアプリケーション用に市場投入されている。ヘルスケア分野は、現在のシナリオでは、ARの最も重要で実用的なアプリケーションの一つとなっている。そこでは、3D技術を使って病気の身体の一部の3D画像を生成する。
 ヘルスケア分野では、マイクロディスプレイベース製品は、訓練、シミュレーション、データ表示、顕微手術アプリケーションに利用されている。ARスマートグラスは医療訓練、手術中の医師の支援に利用される。AR/VRヘッドセットにより医学生は、個人訓練を受けることができる。医学生は、ARヘッドセットを使って、3D身体に触れ、手術を行う。それにより医学生は、自宅でも個人化されたAR/VRヘッドセットで学習、実習、研究することができる。