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自動車カメラ市場、2025年に122億ドル

July, 20, 2020, Northbrook--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)のレポート「自動車カメラ市場、アプリケーション(ADAS、駐車支援)、ビュータイプ(シングルビュー、マルチカメラ)、技術(サーマル、赤外&デジタル)、自動化レベル(L1, L2&3, L4, L5)、車輌&クラス、電気自動車および地域、2025年までのグローバル予測」によると、市場は、2020年の68億ドルからCAGR 12.4%成長で、2025年には122億ドルに達する見込である。
 半自動および自動運転の需要増、先進的安全システム重視、運転支援機能の採用増、消費者の可処分所得増が、自動車用カメラの需要を後押しする。さらに、ADAS & 安全機能の採用増、車輌安全重視、政府の安全規制、事故削減重視が、今後自動車用カメラカメラの採用で重要な役割を果たす。

COVID-19が製造を止め、販売を低迷させ、世界中の自動車分野の主要プレイヤは戦略再考を迫られた。モデルやプロジェクト発表の予定変更、ディーラーネットワークの安定化、しっかりした現金管理、投資ポートフォリオの見直しが、世界中で乗用車や商用車の製造、販売に影響を及ぼし、これが2020年に自動車用カメラ市場の落ち込みの原因となった。

アプリケーションでは駐車アシスト分野が予測期間に最大市場シェア
 駐車アシストセグメントは、自動車用カメラの最大セグメントになると予測されている。政府指令、カメラベース機能の普及が、このセグメントの成長原動力。現在、駐車アシストシステム機能は、車輌でごく一般的に利用されている。車輌の大半は、駐車しようとしている時にドライバーを支援するデジタル後方確認カメラを装備している。さらに、USとカナダの政府は、安全性便益のために後方確認カメラを義務づけている。カナダは、2018年5月から新車で後方確認カメラシステムを必須としている。

2020-2025年に車輌タイプでは乗用車セグメントが最大成長市場
 乗用車セグメントが、自動車用カメラ市場に大きく貢献する。新興市場で安全システム要求の増大が、道路の安全基準の改善、法律のサポート、コンシューマの認識に寄与する。加えて、ヨーロッパ、北米、APACの複数の国々が、乗用車セグメントでADASの様々なタイプの組込を必須とする規制を導入した。生活水準が向上している国々もあり、高級車需要が増加している。ADASと駐車アシストは、オプションか、あるいは特定変形で利用できない中級以下の車輌に比べて、高級車では標準パッケージとして広く導入されている。今後、乗用車で自動車用カメラ市場の成長機会が拡大する。

APACが2025年に自動車用カメラの最大市場
 APACは、2025年までには最大市場シェアを獲得する見込である、それに続くのがヨーロッパと北米。安全、効率、便利な運転エクスペリアンス要求の増加、新興経済における可処分所得の増加、世界中で進む厳しい安全規制が、APACにおける自動車カメラ市場の原動力となる。この地域の市場における低い自動車普及率が自動車メーカーやTier1プライヤに魅力的市場機会を提供する。自動車製造の増加により、運転者支援機能に対する需要が増加するとみられている。これは、今度は、同地域における自動車用カメラ市場の成長を後押しすると予測されいる。さらに、APACの新興市場で半自動車輌需要の堅調な成長も、自動車用カメラ市場成長に機会をつくりだしている。