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使い捨てイメージセンサ、顕微鏡&次世代シーケンシングを変革

December, 26, 2019, Lyon--Yole Développementの技術&市場アナリスト、Marjorie Villien, PhD.は、「顕微鏡&NGS市場は、大きな技術変革の只中にある」と言う。「これらのイノベーションが、特にカメライメージセンサ産業内で新しい商機への道を開きつつある」。

確かに、最も顕著な変化の一つは、顕微鏡& NGS (Next-Generation Sequencing)内の使い捨てイメージセンサである。この動的コンテクストでは、市場調査&戦略コンサルティング会社は、2018-2024年の間に、数量がCAGR 18%と発表している。Yole Développementは、関連する技術&市場分析、「顕微鏡&NGS向けカメラ」を発表した。

カメラは、顕微鏡とNGS分野では重要な要素である。実際、今日のほとんどの顕微鏡は、少なくとも1台(時にはもっと多く)のカメラを利用するデジタル顕微鏡である。
「光学顕微鏡の主要トレンドは、より高解像度、高速アクイジション、迅速かつ優れた診断のための高感度、また生体のリアルタイムイメージングである」とYoleのMarjorie Villienは説明している。「CCDは、今日使われている主要なイメージセンサ技術であるが、CMOSの市場シェアが増えている。これは、より高速の画像アクイジション要求が増えているためである」。
しかし、より優れたイメージングへのこのトレンドは、別のトレンドで相殺されている。可搬性と診断現場での顕微鏡利用の傾向である。これらのシステムは、こぎれいで安価であり、顕微鏡の結果を直接介護人に提供する。

これは、NGSでも事実である。2つの非常に異なるトレンドが区別できる。一つは、非常に高価で大きな装置で高いスループット。もう1つは、低フットプリントで広く手に入る安価な装置。

80%を超える市場シェアの光学NGS市場リーダーIlluminaは、好例。同社は、ミドルからハイエンドシステムの多様な製品ポートフォリオを持っているが、最近、より安価で、低いスループットのシステム、iSeq100を発表した。これは、NGS商用化へのトレンドに追従している。iSeq100は、インスツルメントに光学系を統合していないが、フローセル内部の使い捨てイメージセンサを直接利用する。これは、NGS市場では画期的である。実際、これにより著しく安価になり、Illuminaは、システム数を増やし、したがって消耗品の販売も増やす。すなわち、数量が増えるので安価にできることを意味する。
 このトレンドは、Illuminaの中国競合、BGIにも見られ、同社はベンチトップ、CMOSチップで動作するオブティクスフリーのNGS装置を発表した。
(詳細は、https://www.i-micronews.com/)