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シリコンフォトニクスの市場シェア増加

August, 27, 2019, Bristol--ライトカウンティング(LightCounting)の調査によると、フォトニック集積の潜在性は、過去20年光通信産業を虜にした。集積光デバイス、特にシリコンフォトニクス(SiPh)を使ったものが市場で大きなシェアを取り始めた。SiPhベースの製品の販売が2014年に増加し始め、2018年には10億ドル程度に達した。これは、2017年比で18%増である。販売は、SiPh製品が数量ベースで世界的にトランシーバ出荷の1%に過ぎないことを考えると、特に印象的である。
 SiPh集積技術を使った製品開発成功は、2012-2018年にいくつかの高額M&Aにつながった。また、過去5年で融資を受けたフォトニック集積の大半は、SiPh技術にも取り組んでいる。Innolightを別にすれば、脱出成功したすべての光コンポーネントスタートアップはSiPh技術を採用している。これら成功ストーリーは、この分野への投資を継続して引きつける。Ayar Labs、Dust Photonics、Effect Photonics、Elenion、Ranovus、Rockley Photonics、およびRoshmereは、2018-2019に融資を完了した。
 今日までの高額買収は、Cisco、Juniper、Mellanox、スイッチとルータベンダによるものであることは留意するに値する。これは、ハイエンドスイッチおよびルータが,高速オプティクスを多く使うからである。今日100G、1、2年後に200/400Gとなり、0.8-1.6Tbpsインタフェースが今から5~10年で現実になる。スイッチとルータは、次世代製品で重要なデザインファクタとなる。社内にSiPh技術を持っていることは、コスト削減とTime to Marketに関して装置メーカーには強みになる。
 Ciscoが2012年にLightWireを買収した理由の一つである。Ciscoは、同社のコアルータ新製品にもっとコンパクトで電力効率の優れた100Gトランシーバを必要としていた。モジュールベンダが次世代CFP2とCFP4トランシーバをルータ発売に間に合うように製造するかどうか確実でなかった。内製CPAK(CFP2に匹敵)モジュールは、2012-2013年にはCiscoの保険契約であった。Luxteraは将来の保険である。
 社内にSiPh技術を持つことから得られる長期的利点は、プロセッサ、スイッチングASICとの集積可能性が含まれる。メガデータセンターの消費電力を100倍減らすことは、SiPh技術の正当な目的である。
 商用製品の成功とスタートアップ融資における現在の勢いを考えると,ライトカウンティングはSiPhベースの集積オプティクスの販売は、次の5年で大幅に増加し、2019年の10億ドルから、2024年には50億ドルに達すると予測している。その成長のほとんどはEthernet装置が占める。
 市場と投資のこうしたゲイン、販売増のバラ色の予測にもかかわらず、SiPhは、相対的に新規参入者であり、SiPhベースの製品が、より成熟したInP、GaAs材料でできた製品に取って代わるかどうかは未決の問題である。これらは、過去10年市場で優位を占めており、さまざまな集積製品を可能にしているからである。
(詳細は、https://www.lightcounting.com/)