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2019年、北米でLH導入に向けて投資増加の兆し

March, 12, 2019, Boston--Cignal AIの4Q18光ハードウエアレポートによると、北米陸上は、8四半期連続下降の後、投資増加により、好転した。
 弱含みの2017年の後、長距離(LH) WDM導入は、約20%成長し、4Q18に立ち直った。同社の4Q18「光ハードウエアレポート」によると、年間で約8%成長となる。成長の原動力は、北米のおける約2年の陸上投資減の反転と、日本での前年比急増である。
 Cignal AIの光ハードウエア主席アナリスト、Scott Wilkinsonによると、次世代コヒレント光システム導入発表が何件かあり、さらに続く見込みである。「これら新しい世代のコヒレント光ハードウエアは、長距離(LH)およびSLTE投資増を刺激する。これは、来年も続くと見ている」と同氏はコメントしている。

レポートの要点
・北米の回復。8四半期連続の収益減の後、北米陸上投資(SLTEを除く)は、4Q18にプラスに転じた。これを牽引したのはLHとCloud&colo投資。同地域ではCienaが2ケタ成長、回復のほとんどに同社が関与している。ADVAも同程度の割合の成長を発表。2018年は前年比で落ち込むが、2019年は穏やかな成長が予測されている。
・日本が目覚ましい回復。4Q18の急増とともに3Qが予想外に好調だったため、前年比で約45%成長となった。市場を牽引したのは日本以外のベンダ。Nokia、Ciena、Huawei、伝統的な日本ベンダ富士通、三菱、NECを犠牲にして、急増を発表している。2018年に投資は2ケタ増であるが、2019年に正常化すると1ケタ成長となる見込み。
・EMEAの四半期は低迷。伝統的なEMEAの第4四半期投資の伸びは、例年に比べると、2018年は、それほど大きくなかった。四半期は、前年比で下降した。年間では、EMEAはわずかに増、2019年は成長の見込み。
・中国は減速。4Q18、中国の成長は続いたが、減速した。大きな成長率を永久に維持できないので、低成長が新たな規範になっているためである。Nokiaは好調な四半期だったが、中国販売は依然として現地のベンダ、Huawei、ZTEが支配している。しかし、ZTEは、2Q18に収益減少となり、この年は中国の投資が横ばいとなった。
・CALAは成長に転じる。マイナス成長の第3四半期の後、CALAは4Q18に微増。同地域は、2018年は2ケタ減にとどまった。